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  • 内科東京都杉並区

    根岸 雅嗣 先生

    根岸医院

    根岸先生

    資格
    ・日本糖尿病学会認定糖尿病専門医
    ・日本内科学会内科認定医


    帝京大学医学部卒業。帝京大学医学部附属溝口病院、一般社団法人衛生文化協会城西病院勤務などを経た2016年、東京都杉並区に位置する「根岸医院」を父親より継承。

今回のホームドクター

今回は、「わかまつクリニック」の若松先生が推薦する、「根岸医院」の根岸先生にお話を聞いてきました。根岸先生の「人となり」や「治療に対する想い」を深堀りしてきたので、ぜひ医院選びの参考にしてください。

『医師が選ぶホームドクターズ』とは?

若松先生

推薦ドクター皮膚科・泌尿器科

若松 太郎 先生

わかまつクリニック

帝京大学の1つ後輩だった根岸先生の第一印象は、「とても意思が強そう」な感じでした。オーラのような貫禄があるものの、じつは、繊細で優しい性格も持ち合わせています。糖尿病内科の専門医として、親身になって生活面からしっかりとサポートする医師なのではないでしょうか。患者さんにとって誠実で「本気」になってくれる人です。今では、近所の開業医との交流会などで、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。

ホームドクターにインタビュー

データにではなく、人に対して向き合う

最初に、この道を目指したきっかけから伺わせてください。

本格的に将来の進路を考えはじめる高校時代に、父親が私の望んでいない職業に関心を示しはじめたこともあって、ある日、自分から「医師になろうと思っている」と話を切り出しました。一度言い出したからには本気になって勉強しないと必ず後悔すると思い、覚悟を決めて勉強しました。そのため、高校時代はそれまでの人生で一番、勉強した瞬間かもしれません。

実務に就いて、医者のイメージに変化はありましたか?

大学病院に入って思ったのは、「なんて書類の数が多いんだ」ということですね。当時は紙のカルテでしたし、薬や医療機器の申請にも書類が必要で、患者さんを診ている時間より書類を見ている時間の方が長かった印象すらあります。そんな経験もあって現在では、電子カルテの導入をはじめとして、できるだけ患者さんと時間を取って向き合えるように心がけています。

ほか、日頃から心がけていることはありますか?

患者さんがご自宅にいるときでも、状態が心配な方は、こちらからお電話するようにしています。次回の診察に活かせるヒントが事前に把握できるかもしれないので、患者さんの状態を把握するよう心がけていますね。総じて、困ってから相談されるよりも、先回りしてトラブルの芽をつぶしていくと、安心に結びつけられるのではないでしょうか。

医師もスタッフも、先々を予想して動く

根岸先生のクリニックは、糖尿病に特化しているのですよね?

そうですね。城西病院と連携した栄養指導や運動療法、内服薬、様々な注射剤の導入・管理が可能です。なお、HbA1c(1~2ヶか月の平均血糖値)、血糖、尿検査の結果が数分で出るため、すぐに治療に移ることもできます。

貴院ならではの特徴はありますか?

糖尿病の治療のみならず、漢方薬にも比較的精通しています。そのため、手足の痺れや便秘などの糖尿病の合併症や、西洋薬では対応が難しいような腰痛や頭痛、肩こりなどの症状は漢方で対応しております。

ほかにも、こだわりがあれば教えてください。

医院全体を通して「気軽に受診してもらえる」ような取り組みをしていますね。例えば、スタッフには話しやすくフレンドリーに患者さんと接するように教育したり、待合室は居心地がいいイメージの白を基調にしたりしています。常に患者さんの目線に立つ意識はするようにしています。

実際に来院される患者さんについてお聞きしてもよろしいでしょうか?

年齢層は30~50代が多く、最寄りの荻窪以外からも来院してくる患者さんも数多くいます。自分の中では、「糖尿病患者の駆け込み寺」のようなポジションだと思っています。

将来の病気の可能性を、今、つぶしておく

ところで、先生はご自身の性格をどう評価されていますか?

医療に関しては先を見越して行動する」タイプだと思います。糖尿病は全身の血管が悪くなる病気なので、多くの合併症を併せ持つんですね。心筋梗塞もそうですし、目の合併症や足の壊疽(えそ)なども起こり得ます。こうした合併症を発症してから治すのではなく、なるべく発症する前に手を打ちます。患者さんの人生をも左右するでしょう。私個人としては、そこまで踏み込んでいきたいですよね。

具体的なエピソードがあれば教えてください。

例えば、徹底した眼科受診、尿検査、循環器系の医療機関での検査を積極的に推奨していることなどです。「糖尿病の目の合併症をきたしている患者さんの5人に1人は、心臓の血管にも“詰まり”を起こしている」というデータもあります。加えて、尿蛋白が陽性の方は、それ以上の頻度で心臓の血管の詰まりが起こり得ます。把握できている症状に限らず、考えられるリスクを洗っておくことも必要なのではないでしょうか。

最後になりましたが、この記事を読んでいる読者にメッセージをお願いします。

新型コロナウイルス感染症の影響で、受診したくてもできない患者さんや、隠れ糖尿病の方が増えている印象です。自宅にいることが多いでしょうから、まず栄養指導や運動のアドバイスを受けていただきたいですね。「諦めないこと」と「適切な治療を受けること」が守られれば、糖尿病と上手く付き合っていけます。どなたでもお気軽に受診してください。

編集部まとめ

万が一を考えたら、「心配しすぎ、介入のしすぎ」くらいでちょうどいい。これが、インタビューを終えた後に根岸先生から受けた印象です。それだけ糖尿病は、患者さんの人生を分ける病気なのであり、先手が求められる病気でもあるのでしょう。こうしたスタンスを、紹介元の若松先生は「意思の強さ」を感じ取り、ご自身は「覚悟を決めて貫き通すタイプ」と表現されました。なるほど、改めて医師の熱意が伝わってきそうですね。

医院情報

根岸医院
根岸医院
所在地 東京都杉並区天沼3-36-17
アクセス JR「荻窪駅」 徒歩10分
診療科目 内科、糖尿病内科

この記事の監修医師