「日帰り白内障手術」 術後の過ごし方の注意点 仕事復帰はいつからできる?
白内障の手術を受けたあとには「手術後の2~3週間」の経過観察期間が必要になるそうです。仕事は職種によって、1カ月程度様子を見た方がよい場合もあるのだとか。術後の受診や仕事復帰、注意点についてシオノアイクリニックの塩野先生に教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【“日帰り”白内障手術の注意点、「事前の点眼や術後の経過観察が必要、仕事や生活のスケジュールに余裕をもって」】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修医師:
塩野 陽(シオノアイクリニック)
編集部
手術後、仕事などの現場復帰の目処についても教えてください。
塩野先生
いつから現場復帰が可能なのかについては、お仕事の内容や手術後の回復状態によります。原則として、白内障手術の経過観察の期間は「手術後の2~3週間」です。ただし、屋内の事務作業などであれば、翌日から現場復帰が可能な場合もあります。他方、屋外の農作業や漁などは、1カ月くらいは慎重に様子を見るのが理想的です。その確認をするために、手術後も定期的に受診する必要があります。
編集部
定期受診の目安は?
塩野先生
当院では基本的に翌日、3日後、7日後となっています。その後も必要なのですが、経過に問題なければその後、徐々に通院間隔を延ばしていきます。通院期間は最大で「手術日から半年」と捉えておいてください。その間、予後観察と点眼薬の処方が続きます。もちろん、お仕事を続けながら通院していただくことは可能です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
塩野先生
受診先にもよりますが、白内障手術は「予約して1カ月から長いところで数カ月先」に予定する施設が多いと思われます。白内障手術を検討されている人は、スケジュールに余裕をもって医師とプランを立てていきましょう。具体的な注意点として、運転免許の更新が挙げられます。更新の通知が届いてから手術するとなると、更新できないなんてことも考えられるので事前にスケジュールを把握しておきましょう。