【医師に聞く】ロキソニンなど痛み止めを飲みすぎが危険な理由とは
公開日:2024/02/14
痛みが治まらない、長引く、などの理由で用量・用法を守らずに痛み止めを飲みすぎてしまうと、胃腸や腎臓などに影響してしまうそうです。具体的な症状や注意点を詳細を医師の森本先生にお聞きしました。
監修医師:
森本 典行(森本内科・循環器科)
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国立山梨大学医学部医学科卒。名古屋大学医学部附属病院、公立陶生病院などを経て現職。日本麻酔科学会認定 麻酔科専門医、日本抗加齢医学会認定 抗加齢医学専門医。
編集部
歯痛や頭痛のときなど、頻繁に痛み止めを使っています。でも、しょっちゅう飲むのは良くないと聞いたのですが、本当ですか?
森本先生
本当です。定められた用法・用量を守らずに使いすぎると、胃腸障害、頭痛、腎障害などが起きることがあります。痛み止めの多くはNSAIDsであり、これは、痛みの元であるプロスタグランジンが作られるのを抑制します。しかしプロスタグランジンには、胃の粘膜を保護する作用もあります。そのためこれらの働きが阻害され、障害が起きてしまうのです。
編集部
具体的に、どのような症状が起きるのですか?
森本先生
たとえば食欲不振や、胃の不快感、吐き気、頭痛、目がチカチカする、動悸がする、発熱、悪寒がするなどです。気になる症状が出た場合はすぐに服用を中止して、医師の診察を受けるようにしましょう。
編集部
一度にたくさん飲むのもダメなのですか?
森本先生
痛いからといって一度にたくさん服用すると、副作用の危険性が高くなります。また、定められた間隔を空けずに飲んでしまうのも危険です。必ず、定められた間隔をあけ、用法用量を守るようにしましょう。