【睡眠時無呼吸症候群の死亡リスク①】放置するとどうなる?
公開日:2023/12/28
睡眠中に何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」。実は睡眠時無呼吸症候群は死亡する可能性のある疾患であることをご存知でしたか? 睡眠時無呼吸症候群の死亡リスクについて「みらいメディカルクリニック茗荷谷」の松本先生に学ぶ特集の第1回。
今回は「放置することによる危険性」について解説していただきました。
監修医師:
松本 昌和(みらいメディカルクリニックグループ)
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東海大学医学部医学科卒業、順天堂大学大学院医学研究科腎臓内科学講座修了。順天堂大学医学部腎臓内科学講座非常勤助教、医学博士。現在、みらいメディカルクリニックグループ代表。「内科らしい内科」を目指し、順天堂大学医学部附属順天堂医院にて研修後、同院の腎・高血圧内科に入局、腎疾患と透析医療に当たる。その後、有隣厚生会 富士病院、御徒町腎クリニックなどを経て現職。大学付属病院で勤務していた経験を生かし、大病院と町医者がそれぞれの立場や役割を担うことを重んじ、常に患者の側にたった高品質の診療を心がける。
編集部
睡眠時無呼吸症候群という言葉を、最近メディアで見る機会が増えました。なぜ、注目を集めているのですか?
松本先生
なぜなら、放置することによるリスクが非常に高いからです。睡眠時無呼吸症候群は単純に「睡眠」だけに関する問題ではありません。放置することにより、突然死など、命のリスクになることもあるのです。
編集部
突然死のリスクがあるとは、どういうことですか?
松本先生
睡眠時無呼吸症候群は高血圧や脂質異常症などのリスクを高めるほか、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こすことがあります。そのため、突然死につながることもあるのです。
編集部
睡眠時無呼吸症候群が、命に関わる疾患を引き起こすこともあるのですね。
松本先生
そのほか、糖尿病の発症リスクを高めることもあります。そもそも睡眠時無呼吸症候群は肥満の人が発症しやすい病気のため、糖尿病や高血圧、脂質異常症の人が合併しやすいのです。