血圧は左右どちらの腕で測るべき? 看護師が教える正確な家庭血圧の測り方
結論から言うと、左右の腕はどちらで測っても良いそうです。また、夕食後や入浴後などに血圧を測るのは避けた方がタイミングとしては良いとのこと。看護師の吉村さんに正しい血圧の測り方を聞きました。
監修看護師:
吉村 真佐美(看護師)
編集部
1回目と2回目の測定結果に差がある場合、どちらを記録すればいいのでしょうか?
吉村さん
日本高血圧学会が発行している高血圧治療ガイドラインによれば、血圧は2回測り平均値をみますが、測定結果はすべて記録することをすすめています。1度に測る回数は2回までで、多くても3回までが目安です。
編集部
左腕と右腕どちらで測ればいいのですか?
吉村さん
基本的には、どちらでも構いません。ただ、左右の血圧にはわずかですが差が生じます。大動脈の構造上、右の腕の方が若干高くでる可能性があります。日常的に測定する腕を、左右どちらかに決めて測るようにしましょう。
編集部
朝と夜に測定するのはなぜでしょうか。
吉村さん
日内変動や朝晩の差を見ることで脳血管疾患のリスクが予測できるからです。朝は起床してトイレの後、すぐに測ります。夜は就寝前に測りましょう。夕食後や飲酒後、入浴後は避けてください。正常な血圧は日中高く、夜になると低くなります。就寝前も血圧が下がらない、就寝前の血圧は正常だけれども早朝血圧との差が大きい場合は、脳血管疾患を引き起こす可能性が高いと言われています。
編集部
血圧が安定してる場合は、日常的に測らなくても大丈夫でしょうか?
吉村さん
血圧は日常的に測ると年齢や季節による変動を把握することができるので、動脈硬化の進み具合や治療の目安になります。家族に高血圧や脳血管疾患の人がいる人は、継続的に測ることをおすすめします。また、血圧の治療で病院に通っている人は、医師のアドバイスに従ってください。