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せつ(おでき)の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

せつ(別名:おでき、よう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
福井 実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)

せつ(おでき)とは

おできは、「せつ」とも呼ばれます。毛のう炎が悪化し、毛包の周囲が化膿して膿がたまった状態をいい、痛みをともないます。

引用:第一三共ヘルスケア くすりと健康の情報局
hhttps://www.daiichisankyo-hc.co.jp/health/symptom/50_senakanikibi/index2.html

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
せつ(おでき)とは、炎症を起こし赤く腫れて、膿瘍ができる疾患です。毛穴のある部位であればどこにでもできる可能性があります。

せつ(おでき)の症状

。毛穴に一致した病変で、最初、小さな丘疹(ぶつ)として始まり、次第に大きく、固くなり、押さえると痛むようになり、だんだん中にウミをもつようになります。発熱をともなう こともあります。病変の近くのリンパ節が腫れたり、血液中に菌が入り込み、敗血症を生じることもあります。

引用:広島県医師会
http://www.hiroshima.med.or.jp/pamphlet/59/post-24.html

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
せつ(おでき)の症状は、赤く腫れて痛みがあり、悪化するとクリーム状の膿が出ることがあります。顔やお尻にできることが多いですが、うなじや太もも、背中にもよく見られます。

せつ(おでき)の原因

素因として,皮膚または鼻腔内での細菌の定着,高温多湿の気候,毛包の閉塞または解剖学的異常(例,ざ瘡における面皰)などがある。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が頻度の高い原因の1つである。

引用:MSDマニュアルプロフェッショナル
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/14-皮膚疾患/皮膚細菌感染症/せつとよう

せつ(おでき)の検査法

診断は診察による。培養検体を採取すべきである。

引用:MSDマニュアルプロフェッショナル
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/14-皮膚疾患/皮膚細菌感染症/せつとよう

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
せつ(おでき)は、免疫力が落ちているときに傷口からブドウ球菌や連鎖球菌が繁殖し、化膿することで起こります。膿を拭って培養検査をし、診断をします。

せつ(おでき)の治療方法

自然にうみが出てしまい治ることもありますが、治療を必要とすることが多く抗菌剤の全身投与が必要ですが、とびひなどに比べると皮膚のより深い部分にまで入り込んでいるこの病気の病原菌は、ブドウ球菌の中でもいろいろな薬に耐性のものが多く、治療にてこずることがしばしばあります。ウミがたまってきた段階で切開処置をすることは、症状が速やかに改善し、治癒に役立ちますが、あまりに早期に行った場合は逆に病変の拡大を招くこともあり、注意が必要です。

引用:広島県医師会
http://www.hiroshima.med.or.jp/pamphlet/59/post-24.html

福井実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科院長)ドクターの解説
せつ(おでき)は、毛包という毛穴の深い部分で炎症を起こしているため外用薬では、治療をすることができません。そのため、内服薬での治療がメインです。せつ(おでき)は、免疫力が落ちているときにできやすいので、疲れをためないようにすることが大切です。また、傷口から菌が繁殖することで炎症を起こすため、体に傷をつけないように注意することも予防法として挙げられます。

この記事の監修ドクター

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