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水疱性角膜症の症状・原因・治療方法をご紹介

水疱性角膜症(読み方:すいほうせいかくまくしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
水谷 泰之 医師(みずのや眼科 院長)

水疱性角膜症とは

水疱(すいほう)性角膜症とは、角膜(虹彩と瞳孔の前にある透明な層)に水疱状の腫れを生じる眼疾患です。
水疱性角膜症は、高齢者に最も多くみられます。単独で発生することもあれば、家族性にみられることもあり、場合によっては、白内障などの眼の手術を行った後に発生することもあります。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/角膜の病気/水疱性角膜症

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
この病気は普通たくさんある角膜内皮細胞が極端に減ってしまうことで、黒目のところが白く濁ってしまう病気です。症状としては痛みを伴ったりします。白内障手術や、レーザー治療などのあとに起こることが多くありましたが、現代の医療は進歩していて水疱性角膜症になってしまう人はほとんどいなくなりました。現在通院されている患者さんは昔に手術をして水疱性角膜症になってしまった方ばかりで、まず若い人にこの病気の方はいらっしゃいません。

水疱性角膜症の症状

角膜が浮腫状に混濁することにより、視力が低下します。また、角膜上皮が剥がれると激しい痛みが生じることがあります。

引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000589.html

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
症状は痛みを伴ったり、あとは視力が低下したりなどがあげられます。目に見える症状として、角膜表面に水が溜まることにより水疱が出来てしまい、黒目の部分が白く変色してしまいます。最初はなんだか目に違和感を感じる程度にしか思わないかもしれませんが、だんだん重症化していくのが特徴です。また、急に目の痛みを感じるようになって病院にかかる場合も多くあります。あとは視界がかすんで見えたりもします。

水疱性角膜症の原因

角膜内皮細胞はが何らかの原因で減少し、1mmx1mmの四角の中に内皮細胞の数がだいたい500個未満となった時に、水泡性角膜症が発生します。
角膜内内皮細胞が減少する原因としては、以下のようなものがあります。
・加齢(正常でも高齢者では少なくなります)
・外傷(裂傷などだけでなく、打撲傷でも起こります)
・眼科手術(白内障などの眼球内の操作を必要とする手術)
・高眼圧症、緑内障
・ぶどう膜炎
・感染症(角膜潰瘍など)
・コンタクトレンズによる酸素不足・誤った使用法
・点眼薬の副作用
・先天的、遺伝的な病気(Fucks角膜ジストロフィーなど)

引用:山王台病院附属眼科・内科クリニック院長 栗原勇大の眼科ブログ
http://www.blog.sannoudaiganka.jp/?p=392

水疱性角膜症の検査法

細隙灯顕微鏡検査で角膜が浮腫状に混濁している所見、角膜厚の増加、角膜内皮細胞密度の低下(500個/mm2 以下、もしくは測定不能)により診断します。

引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000589.html

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
原因は目の手術を行って、角膜内皮細胞が極端に減ってしまうことで起きます。手術のほとんどが、白内障手術、レーザー虹彩切開術、フックス角膜内皮ジストロフィなどが原因です。水疱性角膜症の黒目の部分の角膜内皮を検査する方法としては、角膜形状解析装置、スペキュラーマイクロスコープ、細隙灯顕微鏡検査などの検査方法があります。

水疱性角膜症の治療方法

水疱性角膜症は、眼科医(眼の病気の評価と[手術を含む]治療を専門とする医師)が治療します。
過剰な水分を角膜から引き出すために、塩分の入った点眼薬(高張食塩水)や軟膏が使用されます。
ときに、眼圧を下げる薬が投与されることもあります。
場合によっては、ソフトコンタクトレンズを短期間使用して、包帯代わりに角膜を保護することで不快感を軽減することもあります。
視力低下が生じた場合や、強い不快感が長く続く場合は、しばしば角膜移植が行われます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/角膜の病気/水疱性角膜症

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長ドクターの解説
治療方法は角膜を移植することしかなく、昔はアメリカなどから角膜を輸入していました。しかし、現在は規制などがきびしくなり日本国内の角膜のみを使用しています。しかし昔とは違い、角膜全てを摘出して全て移植を行っていたものを、技術の進歩によりダメージを受けてしまっている部分の角膜のみを一部移植する角膜内皮移植というものができるようになり、角膜移植しやすい環境にはなってきています。あとは治療用のコンタクトレンズを装着したり、軟膏などで痛みをやわらげたりステロイド点眼薬を使用したりという方法もありますが、水疱性角膜症が完全に完治するわけではなく、完治させるためには角膜移植を行うよりほかに方法はありません。


この記事の監修ドクター

水谷 泰之 医師 みずのや眼科 院長水谷 泰之 医師 みずのや眼科
院長

PROFILE

外科医である父の背中を見て育った私は、器用な手先を活かし顕微鏡手術のスペシャリストを目指したいという思いから、眼科医の道を選びました。大学病院や総合病院で実績を積み上げた後、長年在籍した大阪医科大学眼科学教室、最後の勤務先となった高槻病院の近くで開業させて頂きました。
『町の眼医者』として患者様に向き合う上では、「患者様が本当に望んでいることは何か」を正確に把握することが最も大切だと私は感じています。症状やデータだけではなく患者様の思いや希望をしっかりと受け止めた上で、一緒に治療計画を立てるように心がけています。
また当院は近隣の大学病院や総合病院と協力・連携しながら、安全で質の高い眼科医療を提供しています。小さいながらも、設備や治療機器は最新のものを取りそろえています。患者様に心から納得の行く治療を受けて頂ける眼科医院であり続けるため、これからも院長をはじめスタッフ一同切磋琢磨して参ります。