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閉塞性動脈硬化症の症状・原因・治療方法について 2018.06.29

閉塞性動脈硬化症(読み方:へいそくせいどうみゃくこうかしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
遠藤渓 医師(遠藤クリニック 院長)

閉塞性動脈硬化症とは

閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化がすすみ、血管が細くなったり、つまったりして、充分な血流が保てなくなる病気です。そのため、血液の流れが悪くなり、歩行時に足のしびれ、痛み、冷たさを感じます。さらに進行すると、安静時にも症状が現れることがあります。

引用:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/disease/arteriosclerosis-obliterans.html

遠藤渓 医師 遠藤クリニック 院長監修ドクターのコメント
動脈硬化症とは、血管の壁の中にコレステロールが入り込み、血管の壁が膨らみ、血管内が狭くなった状態を言います。閉塞性動脈硬化症の方は、足のしびれ、冷感、歩いていて足が痛くなる等の症状をきっかけに、受診することが多いです。歩いているというのがポイントで、歩けるには歩けるのですが、太もも、下腿が痛くなります。

閉塞性動脈硬化症の症状

しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。
足が冷たい。
足がしびれる。
足の色が悪い。
足の傷がなかなか治らない。
ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。
足の皮膚が黒ずんで欠損し、腐ってくる場合があります。

引用:名古屋徳洲会総合病院
http://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/1704.html

閉塞性動脈硬化症の原因

閉塞性動脈硬化症になりやすい危険因子は、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患と同様で、高齢、男性、糖尿病、喫煙、高血圧、高脂血症(特に低HDL血症、高LDL血症)であり、メタボリック症候群とも密接な関係があります。特に、糖尿病の人は糖尿病で無い人に比較して、下肢切断が7倍の頻度で発生します。糖尿病を持たない人の大きな関節での切断の頻度は100万人当たり200〜280人ですが、糖尿病の人は頻度が高くて、100万人当たり3000〜3900人です。糖尿病のコントロールの悪い方(特に血中HbA1C(ヘモグロビン・エーワン・シー)の高い方は要注意です。
喫煙をすると、閉塞性動脈硬化症の病態を悪化させ、跛行の増悪、下肢の虚血、切断、インターベンション治療を必要とすることとなります。
引用:千葉西総合病院
http://www.chibanishi-hp.or.jp/pages/link/閉塞性動脈硬化症

遠藤渓 医師 遠藤クリニック 院長監修ドクターのコメント
閉塞性動脈硬化症の大きな原因は、喫煙、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満等です。
特に喫煙は、大きなリスクとなります。
また、喫煙率の高さから、患者さんは女性よりも男性の方が圧倒的に多くなっています。

閉塞性動脈硬化症の検査法

問診
「手足が冷たい」「手足がしびれる」「歩くとふくらはぎに痛みが出る」などの症状とその期間などを確認します。また、既往歴(今までにかかったことのある病気)や家族歴(ご家族の病歴)なども確認します。
視診
あおむけの状態で足を上げたり、ベッドに腰掛けている状態で足をぶら下げたりして、足の色の変化で血液のめぐりを調べます。
触診
実際に足に触れて、脈拍を調べることで、動脈硬化の有無を調べます。
膝窩動脈(ひざの後ろ側)足背動脈(足の甲)後脛骨動脈(くるぶしの下側)大腿動脈(ふとももの付け根) など
上腕・足関節血圧比(ABPI)の測定
足と腕の血圧の比をABPI といいます。ABPI を測定することで、足の血液の流れを調べます。正常では、ABPI は1以上ですが、血液の流れが悪くなると、ABPI は低下します。ABPI が0.9以下の場合には、足に動脈硬化が起こっていると考えられます。
血管造影
血管に造影剤を入れて、レントゲン撮影を行います。狭窄(血管が狭くなる)や閉塞(血管が詰まる)を起こしている部分を正確に調べることができます。
その他
・超音波を使って血管の太さや狭窄、閉塞を調べます。
・レーザーを使って血液の流れを調べます。
・サーモグラフィーで皮膚表面の温度を調べます。
また、閉塞性動脈硬化症では、動脈硬化に関連する他の病気を合併していることがあります。このため、糖尿病や高血圧、高脂血症などの検査をすることもあります。

引用:科研製薬 閉塞性動脈硬化症 情報サイト
http://e-aso.info/general/sinsatsu/index.html

閉塞性動脈硬化症の治療方法

1.薬物療法
2.カテーテル治療
3.手術治療
があります。薬物療法は程度が軽い場合、または逆に手術ができないほどひどい場合に行います。

引用:名古屋徳洲会総合病院
http://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/1704.html

遠藤渓 医師 遠藤クリニック 院長監修ドクターのコメント
軽いものだと服薬治療することによって1~2週間ほどで改善します。改善しない場合や、症状によっては、ステントを入れて血管を広げることもあります。ただ、治療により血管も若干広くはなりますが、狭くなったものが元に戻るわけではないため、症状がすすんで悪くならないようにするのが治療の基本です。
そのため、継続的に禁煙、血圧、コレステロール、体重のコントロールを行わなければなりません。特に禁煙は、非常に大事です。
喫煙者で糖尿病がある等リスクがある方は、少しでも気になったら、かかりつけの病院へ行くようにしましょう。


この記事の監修ドクター

遠藤渓 医師 遠藤クリニック 院長遠藤 渓 医師
遠藤クリニック 院長

PROFILE

はじめまして、遠藤クリニックの院長をしております遠藤渓と申します。 当院では風邪やインフルエンザなどの内科をはじめ、喘息などの呼吸器科、狭心症や心筋症などの循環器内科、生活習慣病や甲状腺の病気も診察しております。 生活習慣病は高血圧や糖尿病、高脂血症など多くの人がかかりすい病気です。特にこれらの病気は結果的に動脈硬化の原因になり、それによって心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞などの合併症を引き起こし場合によっては命を落としてしまう可能性もあるのです。 生活習慣病の治療には運動療法や食事療法など毎日の管理と制約が必要です。 おひとりで苦しければお話を伺い、また最善の治療方法が出来るよう努めていきます。ぜひ気軽にご相談ください。
<資格>
医学博士、日本糖尿病学会専門医、日本内科学会認定医
専門領域
糖尿病、代謝、内分泌、総合内科、内科一般
<経歴>
• 1998年 北海道大学医学部卒業
• 1998年 東邦大学医学部付属佐倉病院・研修医
• 2001年 山王病院・出向
• 2002年 国保国吉病院(現いすみ医療センター)・出向
• 2003年 東邦大学医学部付属佐倉病院・内科及び糖尿病・内分泌・代謝センター所属
• 2008年 東邦大学医療センター佐倉病院・助教
• 2010年 東邦大学医療センター佐倉病院・内科医局長
• 2011年 東邦大学医療センター佐倉病院・救急センター・副部長
• 2013年 遠藤クリニック・副院長
• 2014年 同・院長