つたえ内科クリニック

2013年2月4日、東京都目黒区鷹番の地に「つたえ内科クリニック」を開業いたしました。

「つたえ内科」というクリニック名は、私の父の名前にちなんだものです。
私の父は「鈴木傳（つたえ）」といい、福島県会津若松市で整形外科の医院を営んでいました。

父の姿を見て育った私には、父のように人の役に立てる仕事がしたいという思いと、代々医師の家系であることを後の世代にも「伝え」ていきたいという思いがあり、「つたえ内科」を当クリニックの名称にしました。

これまで私は、大学病院や、地域の中核病院で診療の経験を積んできました。
今後はこれまでの経験に新しい知見を加えながら、内科一般の病気を診る「ホームドクター」として、また私の専門である「循環器科」の医師として、みなさまの健康のお役に立てればと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

◆◆患者さんの「全体像」をとらえたい全体像をとらえたい◆◆
診療のときに私が心がけていることは、診察室に入っていらしたときの患者さんの様子をよく見ることです。
ドアを開けて第一歩を踏み入れた瞬間に、意外とその方の体調がよくわかるのです。
顔色や、姿勢、歩き方。どこが悪そうなのか、緊張しているのか、不安を抱えているのか。そんな「全体像」を、まずはつかみたいと思っています。
◆◆「病気を診ずして、病人を診よ」◆◆
患者さんの体の一カ所だけではなく、全体で見ることが大事だという私の信条は、母校である東京慈恵会医科大学の理念から来ています。
慈恵医大を創立した高木兼寛は、「病気を診ずして、病人を診よ」という言葉を遺しました。
「病気」を治すことが医師の仕事なのではなく、「病人」を治すことが大事だという意味です。

要するに体を診るだけでは十分でない、患者さんの「心」や、おかれている環境、日常生活を含めた全体を見なければ、病気はよくならないということなのです。

「病気」を治し、「病人」を治し、ひいてはその背景にある家庭や社会までが改善される。
なかなか難しいことですが、それができたときに一流の医師といえるのではないかと思います。