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rTMS療法とは

 更新日:2023/03/27

rTMS療法とは

rTMS(repetitive Transcranial Magnetic Stimuration)療法とは、反復経頭蓋時期刺激法のことです。

日本では、うつ病治療方法のひとつとして保険適用となっています。薬で効果が得られなかった、あるいは、薬の副作用が強く服用ができない18歳以上の中等度のうつ病に対して行います。

薬を用いず、頭部に磁気による刺激を与えて、脳内の細胞を直接刺激することにより、脳の機能を健康な状態に近づけていきます。

磁気は伝わりやすいエネルギーであるため、電気より弱い力で刺激を加えることが可能です。

メリット

・薬の治療が難しい人、薬の治療で効果が見られなかったうつ病の人も治療できる
・体に対する負担が少なく、比較的安全に治療できる
・治療期間が決まっており、比較的短い時間で効果が得られる可能性がある
・副作用が比較的少ない

デメリット

・まれに、けいれんを伴う発作が起きる場合がある
・治療初期の段階では、頭痛などの副作用が起こる場合がある
・普段飲んでいる薬によっては、刺激による反応が起きにくくなる場合がある
・治療時間が長く、長時間座っている姿勢に耐える必要がある
・人によっては、刺激による反応が起きない場合がある
・体内に金属が入っている場合など、治療が受けられないこともある

治療期間

30~60分程度の治療を週に4~5回、4~6週間にわたり行います。

初回は強度や位置を設定するため、さらに時間がかかる可能性があります。

費用相場

外来か入院かで大きく治療費用は変わります。
診察費、薬代、カウンセリング料などもかかります。
費用の相場は、1クールで100~150万円程度が目安となります。

高額医療を助成する制度や、自立支援医療などの制度を使うことで費用を抑えられる可能性があります。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があるため事前にご相談ください。

この記事の監修医師