知っておきたいインフルエンザ検査の種類

公開日:2020/08/14  更新日:2020/08/19

毎年、インフルエンザが流行しはじめると、予防接種や流行する型についてなどインフルエンザに関する話題が増え人々の関心が深まります。

その中でも特にインフルエンザに感染しているか否かを検査する方法については、正しい予備知識を持っていないと、自分の希望する検査方法を選択することができません。

インフルエンザの検査方法はいくつか種類がありますが、検査方法や検査にかかる時間などは様々です。インフルエンザ検査を受けるタイミングや、検査結果の正確性など、なかなか知ることのできない基礎知識を、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修医師
武井 智昭 (高座渋谷つばさクリニック 院長)

正確な検査結果を知るために受けるべき検査時期


インフルエンザウイルスは体内に入ってから一定の潜伏期間があります。潜伏期間中にインフルエンザの検査を受けたとしても、陽性反応が出ないことも多く、その場合ただの風邪と勘違いしてしまい結果的に周囲の人に感染を広めてしまうケースも多々あります。インフルエンザの検査方法にはいくつかの種類がありますが、共通点として「潜伏期間中に検査しても正しい検査結果が得られない」という点があります。今回はまずはじめに、インフルエンザが疑われた場合にはいつ検査を受けるべきなのかを知っておきましょう。

感染初期の段階では正しい検査結果が得られない

インフルエンザに感染しているかどうかの判断は、症状や流行状況に加えて検査キットを用いて総合的に判断します。インフルエンザウイルスは体内に侵入すると居易的なスピードで繁殖してしまうのが特徴です。ひとつのウイルスに感染すると、約8時間後には100個前後に、16時間後には1万個に、24時間後には100万個にまで繁殖すると言われています。
一般的にはウイルス数が1万個以上になるとインフルエンザの症状が徐々に出はじめます。しかし、感染初期の段階で病院に行きインフルエンザかどうかの検査を受けても、ウイルス数が少なく陽性反応が出ない場合があります。そういった場合は翌日に再検査としてもう一度検査を受けることを推奨されるでしょう。

検査を受けるべきベストタイミング

上記で説明したように、体内に侵入したインフルエンザウイルスが繁殖しても、ウイルス数が少なすぎると検査を受けても陽性反応が出ない場合があります。では、正しい検査結果を得るためには、どのタイミングで感染検査を受けるべきなのでしょうか。
一般的にはインフルエンザウイルスに感染してから、12時間後から48時間以内がベストタイミングとされています。風邪かな?と思う症状からインフルエンザ特有の症状に変わってきたらウイルスが増殖してきたことを意味するので、そのタイミングで病院に行って検査をしてもらうことが大切です。

検査キットを用いたインフルエンザ検査

インフルエンザが疑われ病院に行ったら、診察室で感染の有無の迅速検査を受けます。一般的に広く用いられている検査方法として、専用キットを使った検査があります。子供から高齢の人まであらゆる人が手軽に受けることができ、検査結果が出るのも速いことから近年急速に広まった検査方法です。しかし、前述したように検査のタイミングが早すぎると、正しい検査結果が得られないこともあるため、タイミングを見てから病院で検査をしてもらうことが大切になってきます。

キットを使ったインフルエンザの検査方法

専用の診断キットを使った検査方法は、鼻腔内や喉の粘膜を綿棒で採取し、体内にインフルエンザのウイルスがいるかどうかを判断する方法です。綿棒で採取した粘液をキット内に垂らし、しばらく時間を置くことで診断キットの結果表示部分に3本のラインのパターンで検査結果が判明します。また、この検査方法はインフルエンザの感染の有無に加えて、感染していた場合はどの型のインフルエンザウイルスに感染しているのかも判定することができるのが特徴です。

診断キットを用いた検査の特徴

専用の診断キットにはいくつかの特徴があります。ひとつは、検査にかかる時間が短くてすむことです。粘膜の採取に1分程度、検査の判定が出るまでに8〜15分程度ととても短時間でインフルエンザに感染しているかどうかを知ることができます。初期症状で高熱が出ることの多いインフルエンザですが、この検査方法は時間が短く患者にとっても負担の少ない検査方法と言えるでしょう。
また、個人差はありますが、綿棒を用いて鼻腔内の粘膜を採取する際に、痛みや不快感を感じる人がいるのも特徴です。ただ、粘膜を採取するのは一瞬で終わってしまうので、小さな子供や高齢の人でも簡単に受けることができます。

PCRを用いた検査方法

PCRを用いた検査方法は、鼻の奥から採取した粘液を検体として、インフルエンザの遺伝子を検出する検査方法です。遺伝子レベルでウイルスを検出することができるため、細かいウイルスの型や構造まで判明します。
しかしこの検査方法も、上記のウイルス分離検査と同じく高度な技術を要するため、限られた検査期間でのみ用いられている検査方法です。

診断キット以外の検査方法

前述したとおり、現在では専用キットを用いたインフルエンザの検査方法が一般的に広まっています。しかし、この検査方法以外にもいくつかの種類があるので、インフルエンザ検査を受けるときの選択肢として知っておきましょう。様々な検査方法があることを知ったうえで、自分の希望する検査方法を医師と相談して決めていくことが大切です。

血液抗体検査

専用キットを用いた検査方法以外のひとつに、採血をして検査をする血液抗体検査があります。インフルエンザウイルスに感染して1週間以内と、治ったと思われる頃の合計2回採血を行い、インフルエンザウイルスに対する抗体ができているかどうか検査する方法です。検査結果に2週間ほど時間がかかることから、現在この検査方法を用いている医療機関はほとんどありません。

ウイルス分離検査

ウイルス分離検査は発症してから72時間以内に、喉や鼻の奥などから取った液から特定のウイルスだけを分離して感染しているかどうかを診断する、専門医療機関で行う検査方法です。感染しているウイルスの種類などを詳しく知ることができ、検査結果も非常に正確な結果が得られるのですが、高度な技術を要するため限られた医療期間でのみ行われている検査方法です。

インフルエンザの検査を受ける前に知っておきたい知識

今回ご紹介したように、インフルエンザに感染しているか否かを検査する方法はいくつかの種類があります。現在では専用キットを用いた検査方法が広く一般的に用いられていますが、この方法は検査結果が出るまでの時間が短い分、検査を受けるタイミングを外してしまうと正しい検査結果が得られないことを念頭に置いておくことが大切です。
いずれにせよ、風邪の症状に加えてインフルエンザ特有の症状が出たら、自分で判断せずに医療機関にてきちんと検査を受けるようにしましょう。インフルエンザウイルスは驚異的な繁殖力を持っているので、「いつもの風邪だろう」と安易に判断してしまうと周囲の人々まであっと言う間にインフルエンザが広まってしまいます。
乾燥した冬場は特にインフルエンザの流行が猛威を振るう傾向にあるため、正しく検査をすることこそが早めの完治につながるのです。

監修ドクターコメント

武井先生

インフルエンザ感染は、結果としては迅速キットが有用であります。発熱して12時間程度が適切な受診のタイミングであります。

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