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ホルモン補充療法(HRT)とは

 更新日:2023/03/27

ホルモン補充療法とは

ホルモン補充療法とは、主にエストロゲンと呼ばれるホルモンを補充することで、更年期障害などの症状を改善させる方法です。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは排卵や月経のコントロールのほか、血糖値や血圧、コレステロールを調整する働きがあります。子宮のある方には、子宮体がんを予防するためエストロゲンだけでなく黄体ホルモンも併せて使用されます。内服薬や貼り薬、塗り薬があり、近年では使用できる薬剤の幅が広がっています。不足しているエストロゲンを補充すると、ほてり、のぼせ、発汗などの更年期障害特有の症状や、生理痛、子宮内膜症、骨粗鬆症に効果があることが分かっています。治療を始めてすぐは、不正性器出血、吐き気、胃のむかつき、乳房のはり、痛みなどが現れる場合もありますが、治療を継続していくことで改善される場合が多いとされます。
一般的にはホルモン補充療法といえばエストロゲンの補充療法を指すことが多いですが、男性ホルモンであるテストステロンを使ったホルモン補充療法は男性更年期障害やGID(性同一性障害)の治療に使われることもあります。

メリット

・更年期障害の症状を改善できる
・薬剤の種類が豊富

デメリット/副作用

・血栓症のリスクがある
・治療を始めてすぐは、不正性器出血、吐き気、胃のむかつき、乳房のはり、痛みなどの副作用が現れる場合がある
・乳がん、子宮体がん、卵巣がんなどのリスクが上昇する可能性がある

治療期間

ホルモン補充療法による治療期間は、目的によっても異なり、2~3年程度を目安とする場合や、10年以上に及ぶ場合などがあります。

費用相場

ホルモン補充療法は更年期障害の治療に対しては保険適用とされており、費用は1カ月あたり1,000~5,000円程度とされています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師