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帯状疱疹とは

 更新日:2023/03/27

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種の水痘・帯状疱疹ウイルスが、再び活動を始めることによって発症するウイルス感染症です。

水ぼうそうにかかったことがある方なら、誰でも帯状疱疹を発症する可能性があります。

一般的には、身体の左右どちらか一方に「ピリピリとさすような痛み」や「赤みを伴う水ぶくれ」が現れますが、発症早期でははっきりしないこともあります。

症状が強い場合、帯状疱疹後神経痛といって、局所の神経痛が長期間残存してしまうことがあるため、早期の治療介入が必要です。

現在では、50歳以上の方に帯状疱疹に対するワクチン接種が使用可能となり、発症予防効果が期待できます。

ワクチンには、従来の生ワクチン(弱毒化された生きたウイルス)と、ウイルスタンパクの一部を使用した不活化ワクチンの2種類があります。

ワクチン接種によるメリット

・ワクチン接種によって、発症や重症化、帯状疱疹後神経痛の予防ができる
・ワクチン接種をすれば、数年間は効果が持続する
・帯状疱疹にかかったことがある方でも、ワクチン接種できる
・生ワクチンは、1回の接種で完了し、数年間効果が持続する
・不活化ワクチンは、免疫不全の方にも接種可能であり、有効性・効果の持続期間においても生ワクチンより優れていると報告されている

ワクチン接種の問題点

・50歳以上でないとワクチン接種ができない
・生ワクチンは、免疫不全の方に接種できない
・生ワクチンの場合、他の生ワクチンを接種した方は、27日以上の間隔を空けてから接種する必要がある
・不活化ワクチンは、生ワクチンより高価であり、2回の接種が必要である
・生ワクチンも不活化ワクチンも両方ともに、接種後に局所の発赤や痛み、発熱、発疹、じんましん、かゆみなどを起こす可能性がある

治療期間

生ワクチンは、基本的に1回の接種で終わり、5年後の予防効果が約50%と報告されています。

不活化ワクチンは、2ヶ月間の間隔を置いて2回の接種を要しますが、10年以上にわたって約90%の予防効果が報告されています。

費用相場

帯状疱疹ワクチン接種は、生ワクチンで8000円程度、不活化ワクチンで22000円程度×2回が一般的な相場です。

注意点

治療期間や費用は治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師