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胃カメラだけじゃない!検査科目や挿入場所によって違う内視鏡の種類

 更新日:2023/03/27

健康診断などで、内視鏡の検査を受けたことはありますか?痛みを伴うこともあり、苦手な方も多いのではないでしょうか。

実はそんな内視鏡、種類がいくつもあるのです!今回はそれぞれの特徴などをご紹介いたします。

この記事の監修医師
川口 正春(せやクリニック 院長)

内視鏡は1種類ではない?

内視鏡を使った検査を病院で受けたことがあるという方も多いでしょう。内視鏡とはいったいどのようなものなのでしょうか?

簡単に言えば、人間の身体の中を観察すること。内視鏡を使用することで、病気などを早期に発見することが目的です。

医師が目視していくので発見率も高くなります。内視鏡は私たちの健康を維持するためにはなくてはならない存在です。

内視鏡は1種類ではなく、身体の色々な部分を見るため複数の種類があります。耳鼻科や内科、産婦人科など様々な医療現場で使われているため、大きさ、長さなどが違います。

内視鏡は目的ごとに違う作りになり、必然的に種類が豊富になるのです。

大腸内視鏡で大腸がん検査


参考:厚生労働省

日本人の死因の第1位はガンです。ガンを予防するためには、定期的に医療機関で検査を受けるということが非常に大切です。

中でも大腸がんはここ数年で患者数が増加。男性の発症に注目されがちですが、2015年の女性のがん死亡者数第1位が大腸がんでした。(参考:国立がん研究センター)

男女ともに日頃から、注意しておかなければならない病気です。そんな恐ろしい大腸がんを早期発見するために、重要な役割を果たしているのが、大腸内視鏡です。

大腸内視鏡は検査から早期の場合は外科手術まで使うことができます。医師が大腸内視鏡を使用することで、腸の中の状態を診察することができるので、万が一、腸内にポリープなどがあった場合にも早期発見することができます。

早期に発見できれば、治療できる可能性は非常に高くなります。大腸ガンを防ぐには、定期的に医療機関で検査を受けるのがよいでしょう。

産婦人科では子宮鏡が活躍

産婦人科で使われる内視鏡の中でも重要なのが、子宮鏡です。なかなかお子さんを授からず、不妊治療をされている方にも内視鏡は大きく貢献してくれています。

子宮内に子宮鏡を入れることによって、より詳しく医師が患者の子宮の状態を確認することができます。

子宮鏡の直径は3.5㎜程度で細く、検査は10分前後と短時間で行われます。治療費は保険が適用され、病院によっても多少価格は変わりますが、5,000円前後です。

内視鏡の中でも比較的ハードルの低い種類です。不妊で悩む方や子宮に不安を抱いている場合は医師に子宮鏡検査について相談してみてください。

内視鏡の挿入場所

内視鏡検査を受けたことがないという人も少なくないでしょう。内視鏡での検査は、痛みに不安を覚えるのはもちろんですが、どのようにして内視鏡を身体の中に入れるのかも気になりますよね?

本来、体の中にあるはずのないものを入れるのですから、抵抗がありますが、強く心配する必要はありません。

内視鏡の挿入場所は、検査する場所によって異なります。例えば、胃・食道などを調べるという場合には、口もしくは鼻から内視鏡を挿入して検査を行います。

また、大腸内視鏡を挿入する場合には、肛門から内視鏡を挿入します。子宮鏡の場合は、子宮口より内視鏡を挿入します。

同じ内視鏡でも、検査を行う箇所により内視鏡を挿入する場所が違うのです。

特に最近では、鼻から内視鏡を挿入する形での検査が増えてきています。口から内視鏡を挿入すると不快に感じる患者さんも多く、異物が入っていることにより吐き気を催してしまうという場合もあります。

鼻から挿入することによりそのような不快感が抑えられるという効果も期待されています。

内視鏡は検査だけではない

内視鏡は、身体の内部を診察するのに欠かせないものですが、内視鏡は検査の時だけにしか活躍しないというわけではありません。

内視鏡は手術などの治療にも大きく貢献しているのです。例えば、小さなお子さんなどに起こりがちな誤飲の時にも広く用いられます。

内視鏡を使うことで、異物の場所を特定することができます。また、摘出する必要のあるものの場合も、内視鏡の先端に処置器具を装着し、取り除くことができます。

小さなお子さんに内視鏡を入れるのは心配な親御さんがほとんどでしょう。しかし誤飲は命にも関わることです。早めの対策にも、内視鏡は非常に効果的なのです。

内視鏡での外科治療は異物だけはなく、小さなポリープを取り除く手術でもその力を発揮します。

大腸などにできたポリープを早期に発見して取り除くことができれば、ガンを抑えることもできます。

小さなポリープからガンへと発展してしまう危険性もありますが、内視鏡で定期的に検査を受けることで症状が悪化する前に対策できるのです。

まとめ

このように、内視鏡の種類はたくさんありますが、そのどれもが私たちの健康を維持するために重要な役割を果たしてくれています。

あらゆる病気を防ぐために重要な早期発見・早期対策を最も簡単に行えるのが、内視鏡と言っても過言ではないでしょう。

内視鏡は私たちの健康やその他の生活ために欠かせないものなのです。

川口 正春 医師 せやクリニック 院長監修ドクターのコメント
内視鏡について、口経由の胃内視鏡検査を経験したことのある多くの方が、「鼻経由の方が楽だった」とおっしゃります。さらに当院の場合、経鼻内視鏡検査の9割以上は、鎮静剤を「用いていません」。どうしても、怖さや苦しいというイメージがある方のみ、無理せず鎮静剤を併用しています。つまり、終わってみれば「こんなものか」というのが、実情ではないでしょうか。また、ひとたび経鼻内視鏡を経験すると、その後も抵抗なく継続した定期検査を望まれるようです。この傾向は、「最初のとっかかりが突破できなかったものの、やってみたら健康を実感できた」ことの証左だと考えます。この機に、ぜひ皆さまも、内視鏡検査をご検討ください。

 
監修ドクター:川口 正春 医師 せやクリニック 院長

胃カメラの内視鏡検査でおすすめの医院 関東編

せやクリニック

電話番号 045-301-2528
住所 神奈川県横浜市瀬谷区中央1-6 第5白鳳ビル2F
アクセス 相模鉄道本線 瀬谷駅 北口 徒歩1分
診療時間 乳腺外科・胃腸科・外科
[月・金・土]9:30~12:00
[火]9:30~12:00/16:00~18:00
[水]16:00~18:00
※土曜日の診察は月1回です。
変更となる場合もございますので、お電話でのご確認をお願いいたします
休診日 木曜・土曜午後・日曜・祝日
対応検査項目 ・大腸内視鏡検査
・胃内視鏡検査
・経鼻内視鏡
URL http://www.seya-cl.com/

この記事の監修ドクター

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