大腸内視鏡検査の受け方を詳しく解説

公開日:2020/08/12  更新日:2020/08/19

大腸内視鏡検査は、健康維持のため積極的に受けたほうが良いといわれている検査です。この検査はどのような目的で行われるのでしょうか。また、どのように受けるのでしょうか。ここでは、大腸内視鏡検査の概要と受け方などを解説します。以上を理解することで、検査の必要性や検査前日・当日・後日の過ごし方などが分かります。大腸内視鏡検査に興味をお持ちの方は参考にしてください。

この記事の監修医師
樋口 俊哉 (医療法人聖俊会 樋口病院 副院長・健診センター長)

大腸内視鏡検査の概要

大腸内視鏡検査は、内視鏡を用いて腸の粘膜を観察する検査です。具体的には、電子スコープと呼ばれる内視鏡を肛門から挿入して盲腸まで進めることなどで腸の粘膜を観察します。最大の特徴は、腸の粘膜を直接観察できることです。これにより大腸がんや大腸ポリープなどの有無、さらには大きさ、形状、色調などを確認できます。また、必要に応じて細胞を採取して病理検査などをすることもできます。大腸の健康を管理するうえで、非常に有効な検査といえるでしょう。

大腸内視鏡検査の必要性

国立がん研究センターが発表している最新がん統計「2013年の罹患数(全国推計値)」によると、男性の1位は肺・2位は胃・3位は大腸、女性の1位は乳房・2位は大腸・3位は胃でした。性別にかかわらず、大腸がんは身近ながんといえそうです。

一般的に行われている健康診断では、大腸がん検診として便潜血検査を行っています。大腸がんの有無を調べる検査と思われがちですが、便潜血検査だけで大腸がんの有無は調べられません。便潜血検査で分かるのは精密検査の必要性です(早期がんがあっても陰性となることはあります)。潜血反応陽性が出た方を対象に大腸内視鏡検査などを行います。つまり、大腸内視鏡検査などを行わなければ大腸がんなどの有無はわからないのです。

煩わしいなどの理由で敬遠されがちですが、必要性を認められる方は検査を受けたほうが良いでしょう。また、家族に大腸がんや大腸ポリープを患った方がいる方や40歳以上の方などは、便潜血検査が陰性でも大腸内視鏡検査を検討したほうが良いといわれています。

大腸内視鏡検査の受け方

大腸内視鏡検査の必要性が分かったところで、どのように受ければ良いか気になった方が多いはずです。大腸内視鏡検査はどのように受ければ良いのでしょうか。

検査前日の注意点

大腸内視鏡検査の準備は前日から始まります。最初に注意したいのが夕食の摂り方です。夕食は、消化の良いものを軽めに、夕方の早い時間に摂ります。具体的な時間は医療機関により異なるので確認が必要です。夕食後は早めに就寝します。医療機関によっては下剤を服用することがあります。

検査当日の注意点

検査当日は、食事摂取や・喫煙をすることが出来ません。朝食などを摂らずに大腸内視鏡検査を行います。お薬を服用している方は、服用の可否を医師に相談してください。準備ができたら医療機関へ向かいます。ポイントは、着替えやすい服装を心がけることです。(と車やバイクを利用しないことです。検査当日は運転できないので、公共交通機関を利用しましょう。←検査当日は鎮静剤を使用しなければ運転できます。鎮静剤を使用した方は運転できません。)

医療機関へ到着したら、(検査着に着替えてから)下剤を飲みます。大腸に1日分~3日分程度の便がたまっているからです。何度か排便を繰り返すうちに水様便になります。便の色が透明になって大腸が綺麗になったら着替えをし、検査を始めます。検査台で横になり(鎮静剤を注射して)、肛門部にゼリーを塗ってから肛門から内視鏡を挿入します。医師が15~30分程度(ケースにより異なります)かけて腸内を観察して終了です。

検査後は着替えをして、検査の結果を聞いて終了です。鎮静剤を使用される場合は、検査台で横になった時に注射をし、検査終了後は検査後はしばらく横になって休みます。

検査後の注意点

検査当日は鎮静剤を使用された方は車やバイクを運転できません。また、激しい運動や入浴(シャワーは可)も控えたほうが良いとされています。飲食を再開できる時間やタイミングは検査の内容により異なります。医療機関で確認してください。検査後もさまざまな制約があるので、医師の指示に従い行動することが重要です。

大腸内視鏡検査を受ける医療機関の選び方

実際に、大腸内視鏡検査を受ける段階になると、どの医療機関を選ぶか悩むはずです。医療機関はどのような基準で選べば良いのでしょうか。

経験豊富な医師が在籍している

最初に注意したいのが医師の経験や知識です。同じ医師でも専門分野は異なります。また、専門分野が同じであっても経験や知識は異なります。大腸内視鏡検査は、経験豊富な医師の方が見落としは少ないといわれています。また、内視鏡の操作になれているので、楽に検査を受けられると考えられます。この点は、ポリープの切除などを想定したときに重要なポイントになります。

医師の経験は、検査を行う医師の専門医資格と医療機関のホームページなどに掲載されている大腸内視鏡検査を行った件数などを参考に判断できます。基本的に、消化器病専門医や消化器内視鏡専門医を持っている医師は検査経験が多いといえます。また、大腸内視鏡検査を積極的に行っている医療機関であれば、経験豊富な医師が在籍していると考えて良いでしょう。

検査を行う環境が整っている

次に重要なポイントが大腸内視鏡検査を行う環境が整っていることです。検査の精度は、設備面の充実に従い高くなると考えられます。このことは古い内視鏡と新しい内視鏡の画質を比べればわかります。また、内視鏡の中には発見しづらい病巣の発見に適しているものもあります。環境が整っている医療機関の方が精度の高い大腸内視鏡検査を受けられるといえるでしょう。

検査前後で身体を休められるスペースがある

以上に加えチェックしたいのが、検査前後で身体を休められるスペースが確保されていることです。このようなスペースが用意されていると落ち着いて検査を受けられます。また、検査後、ゆっくりと休めます。検査中は、緊張しておなかに力が入ってしまうことがあります。おなかに力が入ってしまうと内視鏡が入りにくくなり、痛みが増したり検査時間が長くなってしまうため、落ち着いて受けることは大切であるといえます。

大腸内視鏡検査の受け方を理解しておくことが重要

大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入して大腸の粘膜を観察する検査です。大腸がんや大腸ポリープなどの有無、大きさ、形状の他、炎症性腸疾患や感染性腸炎などを確認できるので重要な検査と考えられています。必要性が認められる方は必ず受けましょう。

大腸内視鏡検査の受け方は紹介した通りです。検査前日から準備が始まるので、全体の流れを把握しておくことが重要です。検査当日は飲食できない(車を運転できない、)タバコを吸えないなどのさまざまな制約がかかります。医師の指示に従いましょう。

検査を受ける医療機関は、医師の経験や設備の充実度、休憩スペースの有無などを参考に選べます。これらのポイントに気を付けることで、精度の高い大腸内視鏡検査を安心して受けられるはずです。

監修ドクターコメント

樋口先生

大腸内視鏡は、昔と比べて前処置の下剤の種類が増え飲みやすくなり、技術も進歩しており比較的安心して受けられる検査です。実臨床では、大腸カメラは血便や下痢、便秘の原因を調べる目的で受ける方が多いです。
また、最近では健康診断で便潜血反応が陽性となり、検査を受ける方が増えきています。早期の大腸がん及び、腺腫などの前がん病変と言われるポリープは、切除することで治癒が望めます。そのため、症状がある方や便潜血反応で陽性と出た方は、積極的に大腸内視鏡を受けられるとよいでしょう。

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医療法人聖俊会 樋口病院

出典:http://seishunkai.or.jp/higuchi-hp/

電話番号 0533-86-8131
住所 愛知県豊川市諏訪2丁目145番地
アクセス 豊川ICより車で15分、名鉄諏訪町駅より徒歩3分
診療時間 【平日】9:00~12:00/15:30~18:30
【土曜】9:00~12:00
休診日 土曜日午後、日曜日・祝日
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