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左下腹部を押すと痛い

左下腹部を押すと痛い

お腹の左側、おへそより足側、そけい部(足の付け根付近)より頭側周辺を押すことで痛みが出ます。普段痛みはないが押すと痛い、普段より痛みが出ているが押すと痛みが増す、という状態のことを指します。

左下腹部を押すと痛む症状の原因には、腹部や骨盤内にある臓器(大腸、小腸、子宮、卵巣、尿管、膀胱など)の病気などがあります。具体的な例を挙げると、S状結腸憩室炎、虚血性腸炎、大腸がんなどの病気が挙げられます。

S状結腸憩室炎は、大腸壁が部分的に弱くなったところに憩室(小さい穴)ができ、その憩室に細菌感染することで起こります。大腸のどの部分でも起きる可能性がありますが、S状結腸に最も多く起こります。40歳以上の人が発症しやすいといわれ、発熱や腹痛などを主な症状になります。

虚血性腸炎は、大腸の動脈血流が一時的に悪くなる(虚血)ことで発症します。その原因については不明なことが多いですが、60歳以上の人に発症しやすく、虚血により大腸粘膜がダメージを受けてびらんや潰瘍を形成することがあります。腹痛以外にも下血の症状がよく見られます。

大腸がんは、早期がんのほとんどは無症状ですが、進行すると腹痛や血便の症状がみられます。左側にある大腸は下行結腸、S状結腸、直腸であり、押すと痛みを感じる部位に腫瘤が触れることもあります。

そのほかにも、子宮筋腫などの婦人科系疾患、尿路結石などの泌尿器系疾患の可能性もあります。

すぐに病院に行ったほうが良い「左下腹部を押すと痛い」症状は?

  • お腹が張っている、痛みが激しい場合
  • 血便がある、発熱がある場合

これらの場合には、すぐに病院受診しましょう。

行くならどの診療科が良い?

主な受診科目は、内科、消化器内科です。

問診、診察、血液検査、画像検査(レントゲン、CT)などを実施する可能性があります。

病院を受診する際の注意点は?

持病があって内服している薬がある際には、医師へ申告しましょう。

いつから症状があるのか、きっかけになる思い当たるエピソードはあるか、他にも気になる症状があるのかなどを医師に伝えましょう。

治療する場合の費用や注意事項は?

保険医療機関の診療であれば、保険診療の範囲内での負担となります。

左下腹部を押すと痛い症状の病気

この記事の監修医師