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精路再建術とは

 更新日:2023/03/27

精路再建術とは

精路再建術とは、精管の閉塞部を手術用顕微鏡を用いて再吻合する治療方法です。精巣で精子はつくられているものの、精子が出てこない閉塞性無精子症に対して行われます。閉塞性無精子症の原因はパイプカット、両側鼠径ヘルニア手術、精巣上体炎、生まれつき精管がない先天性の場合などもあります。鼠径ヘルニア手術による閉塞を原因とする場合や、閉塞の期間が長いほど自然妊娠が難しいとされており、全体での精子出現率は6割程度とされています。

メリット

・閉塞した精路を開通させ、自然妊娠の確率を高められる

デメリット/副作用

・鼠径ヘルニア手術による閉塞が原因の場合、自然妊娠の確率はやや低くなる
・パイプカットを原因とする場合、保険適応外となる
・治療効果が出るまで平均1年ほどかかるため、時間的余裕が必要
・行える医療機関が限られている

治療期間

精路再建手術は男性の不妊治療の一環としても行われており、日帰り手術や3泊程度の入院などで行われます。

費用相場

精路再建手術は鼠径ヘルニア手術後など病気を原因とする場合は保険適応となり20万円程度、パイプカットを原因とする場合は保険適応外となり70~140万円程度とされています。

注意点

治療期間や費用は、医療機関や治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師