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さい帯血保管とは

 更新日:2023/03/27

さい帯血保管とは

さい帯血保管とは、さい帯血バンクとも呼ばれ、お産の時にさい帯血をすばやく無菌的に採取し、分離調整して、摂氏マイナス19度で保存しておくものです。さい帯血の中には、赤血球・白血球・血小板といった血液細胞を作り出す造血幹細胞が多く含まれています。保存されたさい帯血は、臍帯血移植を必要としている血液疾患を持ったドナーへ提供されます。

メリット

・出産時に胎盤と共に娩出されたさい帯を使用してさい帯血を採取するため、お母さんにも赤ちゃんにも負担がない

デメリット/副作用

・採取する量が少量であるため、保存できても使用できないことがある
・臍帯血バンクと提携している参加施設でお産する妊婦さんからのみからの提供であり、施設が限定的である
・無菌的に素早く採取・分離保存するには高度な技術と設備が必要となる
・採取した臍帯血がバンクで保存に至るのは1~2割程度である

治療期間

臍帯血の採取自体は数分で終了します。採取したさい帯血は速やかに血液センターへ運ばれ、出産から48時間以内に分離作業がおこなわれます。

費用相場

公的な臍帯血バンクへの保存および提供であれば費用はかかりません。私的に保存したい場合は施設により異なりますが、初期費用も含め20万円程度かかります。

注意点

治療期間や費用は、治療内容などによって大きく異なる場合があります。

この記事の監修医師