年齢を重ねるごとに気になるさまざまな肌悩みのなかでも、たるみやしわに悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
たるみやしわは1度肌表面に現れてしまうと、セルフケアでの改善は難しいといわれています。
そのようなたるみやしわの改善が期待できる美容医療のなかに、ハイフと呼ばれている施術があります。
超音波レーザーを部位に照射することで、たるみやしわの改善に効果が期待できるといわれており、美容医療のなかでも注目を集めている施術です。
ハイフを受けてみたいと考えても、どのくらいの頻度で行うのがよいのか悩む方も多いでしょう。
この記事ではハイフを受ける適切な頻度から、部位別・機器別・目的別の頻度や効果を高めるポイントについて紹介します。
目次 -INDEX-
美容医療で人気のハイフとは
ハイフ(HIFU)とは高密度の超音波(高密度焦点式超音波)エネルギーを用い、今までのエイジングケア機器では届かなかった肌の層にまで働きかける、リフトアップ施術の1つです。
もとは医療行為として開発された機器を美容医療用に転用した機器のことで、正式名称は、High Intensity Focused Ultrasoundといいます。
顔のたるみを改善したい場合、以前はメスを用いた施術をするのが主流でした。
ハイフは高密度の超音波機器を用いることで、SMASと呼ばれている筋膜にエネルギーを1点集中させアプローチします。
筋膜へアプローチを行い引き締めることで、メスを使わなくても筋膜からのリフトアップが可能です。
フェイスリフト手術と同じSMAS層(筋肉層)からの引き上げが可能なことから、メスを使わない自然なフェイスリフトとも呼ばれています。
ハイフは医療機関のほかにエステティックサロンでも行っていますが、機器の出力や持続期間が異なります。まずはカウンセリングに行ってみましょう。
また、一般的な費用相場は77,000円〜230,000円(税込)と幅広いです。導入機器・施術範囲・クリニックの方針により費用も異なりますので、施術前に確認しましょう。
ハイフは施術の頻度で効果が変わる?
ハイフの施術頻度は一般的に、3〜6ヵ月程で受けるとよいといわれています。
1ヵ月程の短期間の頻度で施術を受けるとハイフの効果が高くなるかと思われがちですが、必ずしもそうではありません。
ハイフを受けたことでさまざまな肌の効果が見込まれるのは大体1ヵ月後となり、3〜6ヵ月効果が持続し、その後徐々にもとの状態に戻っていきます。
そのため、効果を持続させたいのであれば3〜6ヵ月程度の頻度で施術を受けることが望ましいでしょう。
また、ハイフは施術時の刺激を感じにくかったり赤みが起きたりするなどの副作用は起こりにくいですが、少なからず肌はダメージを受けています。
肌のダメージが回復していない状態で施術を行うと、肌の状態が悪化してしまうことにもつながりかねません。
肌状態・たるみ具合・顔の大きさ・筋肉のつき方などは、個人差があります。
効果を感じるためにも、しっかりカウンセリングをして、適切な頻度で施術を受けましょう。
部位別のハイフの頻度
一口にハイフ施術といっても部位により超音波の照射方法が異なるため、持続期間なども異なります。
ここでは大きく顔と体に分けて頻度をみていきましょう。それぞれの肌状態などが違うこともあり、あくまでも目安となります。
実際の頻度は医師のカウンセリングや経過を確認しながら、適切な頻度で施術を行っていきます。
顔
先述したとおり、リフトアップ効果やしわ改善効果などを持続させたいのであれば、3〜6ヵ月程の頻度で施術を受けると効果が持続しやすいでしょう。
1回のハイフ施術の効果は永久的には続きません。施術後1ヵ月程度で効果が感じられるようになり、徐々にもとの状態へと戻っていきます。
そのため、適切な頻度で施術を続けることで、理想の状態を維持できます。
体
痩身や部分痩せにもハイフは効果があります。痩身や部分痩せが目的の場合、2〜4週間に1回の頻度がおすすめです。
顔と違い体は脂肪の層が厚く、痩身や部分痩せが目的の場合は肌の浅い層に照射するため、使用できる機器も異なり肌への負担が少なくなるとされています。
顔よりも効果のピークを迎えるタイミングが早く、短期間の頻度で施術を受けることで効果を体感しやすいでしょう。
ハイフ治療器別の頻度
ハイフに使用する機器はクリニックによって異なります。 機器によって効果の持続期間が異なるので、使用頻度と効果を事前に確認しましょう。
ここでは、以下の4つの機器についてご紹介します。
- ダブロゴールド
- ソノクイーン
- ウルセラ
- ウルトラセルQプラス
それぞれの特徴と使用頻度を知り、自身に合ったものを選び参考にしてください。
ダブロゴールド
ダブロの次世代機であるダブロゴールドは、3種類のカートリッジを使い分けSMAS筋膜に直接働きかけ、筋膜からのリフトアップ効果が可能な機器です。
熱エネルギーが分散されるため、施術時の刺激が少ない方が多いことも特徴です。
施術後は数ヵ月かけてたるみ改善が行われ、1回だけでは効果を持続させることは難しいこともあるため定期的な施術を受けるとよいでしょう。
肌状態により個人差はありますが、2〜6ヵ月の頻度で受けるのがおすすめです。
ソノクイーン
ソノクイーンはたるみやしわの改善効果が期待できる機器で、目の周りや肌が浅く薄い部位にも照射でき刺激が少ないのが特徴です。
目元や細かい部位のしわ・たるみ改善に効果が期待でき、3〜6ヵ月の頻度が目安といわれています。
ソノクイーンはコラーゲン生成によりたるみやしわの改善効果を目指す施術であるため、効果を実感するまで時間がかかります。
そのため、すぐに効果を実感したい方にはあまり向いていない施術といえるでしょう。
ウルセラ
ウルセラは、皮膚表面に影響を与えることなく、超音波エネルギーをSMAS筋膜に届けることでリフトアップ効果が期待できる機器です。
エコーで確認しながら狙った深さにアプローチできるため、個人に合わせた施術とより高い効果を狙えます。
また、アメリカの政府機関であるFDAから唯一リフトの項目で承認を受けている、美容皮膚科治療ともいわれています。
個人差はありますが、効果は半年~1年程持続するので、半年に1回の頻度で受けるとよいでしょう。
ウルトラセルQプラス
ウルトラセルQプラスもたるみやしわの改善効果が期待できる機器の1つです。複数のカートリッジを使い分けることで、狭い範囲や肌が薄い部位の照射が可能です。
ウルトラセルQプラスは半年〜1年程効果が持続されるといわれています。持続的な効果を望むのであれば、半年に1回の頻度がよいでしょう。
ただしウルトラセルQプラスは、皮膚が薄い方や敏感肌の方が施術を受けると副作用として赤みや痛みが出る可能性があります。
そのため、施術を受ける前には、医師としっかりカウンセリングを行い施術可能かどうか確かめましょう。
目的別ハイフの頻度
ここまで、ハイフの頻度を部位別・機器別に紹介してきました。
ここでは、リフトアップ・しわ・美肌の3つの目的別ハイフの頻度についてご紹介します。
ハイフ施術を受ける目的は、それぞれの悩みによって異なります。自身の目的に照らし合わせて、施術を受ける頻度の目安にしてみてください。
リフトアップ
たるみ改善が期待できるリフトアップ目的では、3〜6ヵ月の頻度で受けるとよいといわれています。
1回の施術でもリフトアップ効果を感じる方もいるようですが、徐々にもとの状態に戻るため、効果を持続させたいのであれば定期的な施術を受けることが望ましいでしょう。
しわ
小じわなどの肌表面の浅いしわは1回でも効果を感じやすい場合もあります。
しかし、たるみが原因のほうれい線やマリオネットラインのような深いしわは、1回では効果を感じにくい方もいるかもしれません。
リフトアップの効果を感じ始めるとたるみが改善され、ほうれい線やマリオネットラインのような深いしわも目立ちにくくなります。
効果を持続させたいのであれば、リフトアップ同様に3〜6ヵ月の頻度で施術を受けるとよいでしょう。
美肌
美容医療で行われるハイフはエネルギーの刺激により大量のコラーゲン産生を引き起こすため、美肌に欠かせない肌の弾力やハリ感アップ効果も期待できます。
照射後1ヵ月はコラーゲンの生成が活発となっているため、1ヵ月程度で特に効果を体感できるでしょう。
弾力やハリを感じる美しい肌状態を維持するためには1〜2ヵ月の頻度で施術を受けるのがおすすめです。
ハイフの効果を高めるポイント
せっかくハイフ施術を受けたのであれば、より高い効果を感じたいと考える方も多いでしょう。
ハイフ施術は照射するショット数(回数)や、その後のアフターケアによって効果を高めることが期待できます。
それぞれのポイントについてみていきましょう。
適切なショット数で受ける
超音波を部位に照射するショット数により、その後の効果に差が出てくる場合があります。
ただし、効果を高めるために単にショット数を増やせばよいというわけではありません。
それぞれ顔立ちやたるみなどの肌状態が違いますので、同じ部位でも人によって同じショット数とは限らないからです。
また、多くの照射を受けることは肌への負担も大きくなり、やけどや赤みなどの副作用を負うリスクも高まることにつながります。
ハイフ施術を受ける際は医師のカウンセリングを受け、自身に合ったショット数を受けることが大切です。
丁寧なアフターケア
ハイフ施術を受けた後は、その後のアフターケアも重要です。施術を受けた部位は乾燥しやすくなっているので、こまめな水分補給が必要です。
肌表面からの丁寧なスキンケアとともに、体の内側からも水分補給し乾燥を防ぎましょう。
水分補給をする際、冷たい飲みものは体を冷やすことにつながるので、なるべく常温の飲み物がおすすめです。
肌が乾燥しているほかに普段よりも敏感な状態になっていますので、肌の摩擦にいつも以上に気をつけることが大切です。スキンケアの際は、肌を擦らないよう優しく行います。
また、日焼けにも注意が必要です。紫外線は天候に関係なく降り注いでいますので、日焼け止めを使用しUVケアをしっかりと行いましょう。
まとめ
ハイフ施術を受けることで、顔のたるみをはじめとしたさまざまな肌悩みの改善が期待できます。
ただ単に施術を受けるだけではなく、理想の肌状態を維持するためにも適切な頻度で受けることが重要です。施術を受けたい部位や目的に合わせた適切な頻度で行いましょう。
一人ひとり顔の大きさや肌状態は違います。医師のカウンセリングを受け、自身に合った適切な頻度でハイフ施術を受けることが望ましいでしょう。
参考文献