ヒアルロン酸はどのくらいで吸収される?吸収されないケースや吸収を早める方法・ヒアルロン酸注入がおすすめな人も解説
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ヒアルロン酸が減少すると肌全体が乾燥し、弾力やハリが失われてほうれい線やしわが増えるという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
ヒアルロン酸注入に興味があるけど、そもそもヒアルロン酸がどのように吸収されていくのかや、注入して大丈夫なのか気になる方も多いです。
本記事では、ヒアルロン酸の吸収に関して、さまざまな情報を紹介しています。
お読みいただくことで、ヒアルロン酸注入についての知識が身につけられて適切な施術が受けられるようになるでしょう。注入を希望している方は、ぜひ本記事をご一読ください。
ヒアルロン酸はどのくらいで吸収される?
ヒアルロン酸は水分を保つ役割を持っています。粘膜性と高い保水性があるヒアルロン酸はもともと体内で生成されていて、特に粘膜で覆われる眼球や軟骨では重要な成分です。
元から人間を含む脊椎動物の体内でも生成されている成分のため、ヒアルロン酸注入をしても多くの場合は自然に数ヵ月から1~2年で体内に吸収されます。
稀に吸収されずに体内に残ることがありますが、害はほとんどありません。体内に残ってしこりのような状態になっていても、あまり心配をする必要はないでしょう。
ただし、しこりが細菌に感染して腫れるなどのケースも稀に起きるため、注意が必要です。
ヒアルロン酸が吸収されないケース
注入したヒアルロン酸は注入量にもよりますが、数ヵ月から1~2年程で吸収されることがほとんどです。
しかし、場合によっては注入したヒアルロン酸が吸収されないケースがあります。以下で、吸収されないケースについて詳しく解説していきます。
肌の浅い位置に注入した場合
ヒアルロン酸は注入する位置によって、吸収のされやすさが異なります。
吸収がされにくいといわれるのは、肌の浅い位置に注入した場合です。
代表的なのは涙袋に注入するケースで、皮膚が薄い部分に注入するためヒアルロン酸の吸収が遅くなり、長くヒアルロン酸が残る場合があります。
同じ位置に多く注入した場合
ヒアルロン酸は注入する量によっても、吸収のされやすさは変化します。1箇所に大量に注入した場合、ヒアルロン酸は吸収されにくくなるでしょう。
これは、ヒアルロン酸と肌組織の接触面の比率が容積に対して小さくなるためです。ヒアルロン酸は肌組織から吸収されるため、接触面が小さくなると吸収も遅くなります。
ただし、大量に注入し過ぎると、治療後の仕上がりが不自然になってしまうケースがあります。納得できる仕上がりにするためには、適量を注入することが大切です。
ヒアルロン酸の量が適切になるように、ヒアルロン酸注入を行う前には医師と相談するようにしましょう。
タイプ別のヒアルロン酸の吸収のされやすさ
ヒアルロン酸にはさまざまな種類があります。それぞれ特徴があり、硬さや吸収のされやすさなども異なります。
ここからは、タイプ別のヒアルロン酸の特徴についてみていきましょう。
やわらかいヒアルロン酸の場合
やわらかいヒアルロン酸は、主に皮膚が薄い部位に注入されることが多いです。例えば、涙袋・唇などに注入されるだけでなく、額などの細かなしわに注入される場合もあります。
やわらかいタイプのヒアルロン酸は水分を多く含んでおり、浅い位置に注入しても馴染みやすいです。そのため、皮膚が薄くても自然な仕上がりになることが期待されます。
ただし、硬いヒアルロン酸と比較すると吸収されやすいです。効果の持続を望む場合は、定期的な施術が必要になるでしょう。
硬いヒアルロン酸の場合
硬いヒアルロン酸は、ボリュームを出したい場合や理想の形成がしたい場合に用いられます。頬・額・顎などの部位に注入されることが多いです。
硬さのあるヒアルロン酸は、やわらかいヒアルロン酸と比べて吸収されにくいといわれます。そのため、長期的な効果の持続が望みやすいでしょう。
ただし、肌の浅い位置に注入すると肌がでこぼこしてしまうケースがあります。反対に、深い位置に注入するには硬いヒアルロン酸を選択するとよいでしょう。
ヒアルロン酸を選択する場合は、効果の持続性だけで選ぶことはおすすめできません。それぞれに適した部位があるため、医師と相談しながら適切なタイプを選びましょう。
ヒアルロン酸注入のメリット
ヒアルロン酸は体内で生成される成分であるのに、なぜヒアルロン酸を注入する必要があるのか疑問を持つ方もいるでしょう。
ここからはヒアルロン酸注入を行うメリットについて紹介します。
安全性が高い
ヒアルロン酸注入は、乳がんにも効果が期待される程、安全性が高い成分であることがわかっています。
体内で生成されるヒアルロン酸は100万以上の高分子量といわれる程です。
どの分子がどのように体に影響するのかという医学的な研究が積極的に進められる程、ヒアルロン酸は安全な成分になります。
一般的に使用されるヒアルロン酸注入は、厚生労働省でも認可されているジュビダームというヒアルロン酸成分です。
クリニックを選ぶ時は、どのヒアルロン酸成分を扱っているのか調べることをおすすめします。
施術が短時間で済む
ヒアルロン酸注入は一般的に、一箇所だけの場合5〜10分で施術ができます。それとは別に、初診のカウンセリングや注入量が多い場合は少し時間がかかるでしょう。
それでも施術だけ見ると、施術か所を確認して注入するだけなので短時間で終わります。
さらにヒアルロン酸注入は即効性もあるため、注入量によってはすぐ肌にハリが出るなどの変化が見られるところもうれしいポイントです。
施術時に痛みが少ない
施術の痛みは少ないですが、ヒアルロン酸注入する場所にもよります。
鼻やこめかみなど脂肪の少ない部位に注入する際は、もちろん注射するためチクっとした痛みは感じるでしょう。 痛いのは注射した瞬間だけなので、安全性が高く痛みの少ない施術といえます。
稀に注入後も、注射した際のチクっとした軽い痛みが続く人がいることも事実です。
しかし、2~3日で痛みが消えることがほとんどなので安心してください。
やり直しができる
ヒアルロン酸を注入したけど、思った結果にならなかったという場合もあるでしょう。ですが、安心してください。 ヒアルロン酸注入はやり直すことができます。
ヒアルロニダーゼという成分を施術部分に注入してヒアルロン酸を溶かして、再度ヒアルロン酸を注入するやり方が一般的です。
ここで注意すべきなのは、ヒアルロン酸を溶かしてから3週間から1ヵ月程度ダウンタイムを取る必要があります。
また、ヒアルロニダーゼを注入しても腫れるなどの症状は少ないです。体質によっては腫れや赤みが出ることもあります。
やり直しを検討される際は、医師に必ず相談しましょう。
ヒアルロン酸注入はこんな方におすすめ
ヒアルロン酸注入を行うことで、肌質の改善などの効果が見込めます。肌トラブルなどの悩みを抱えている方は、施術を受けることを検討してみるとよいでしょう。
特に、以下のような方にはヒアルロン酸注入がおすすめです。
- 手術には抵抗がある
- 効果を早く確かめたい
- ダウンタイムは短くしたい
これらの条件に当てはまる方は、ヒアルロン酸注入を受けることを前向きに考えてみてください。
手術には抵抗がある人
肌のしわなどの改善を目指す施術には、メスを用いた手術を行うものもあります。しかし、手術に抵抗のある方は、そのような施術は受けにくいでしょう。
ヒアルロン酸注入では、メスを肌に入れる必要がありません。注射を用いて注入するため、傷跡も残りにくいです。 また、大掛かりな施術ではないため、施術時間もそれ程かかりません。一般的に、10〜30分程で注入が完了するでしょう。
効果をすぐ実感したい人
ヒアルロン酸注入を行うと、すぐに効果が確かめやすいです。多くの場合、注射を行った直後に効果がみられるでしょう。
ただし、注入したヒアルロン酸が定着するまでには2〜3週間程必要になります。その間は施術部位を触らず、衝撃や摩擦を与えないように注意しましょう。
ダウンタイムを短くしたい人
ヒアルロン酸注入では、メスを用いた施術を行いません。そのため、ダウンタイムが短く終わるケースがほとんどです。 施術終了後に異常がなければ、すぐにメイクが行えます。
クリニック帰りにそのまま人と会うことも可能です。
また、副作用も生じにくい施術であるといわれます。ヒアルロン酸は体内でも生成されている成分であるため、アレルギーなどのリスクはほとんどありません。
まとめ
ヒアルロン酸注入は、肌悩みの解消の効果が見込める施術です。 ヒアルロン酸はもともと体内に存在している成分であるため、施術後には自然に体内に吸収されます。
吸収されなかったとしても、身体に害はほとんどありません。
そのため、ヒアルロン酸注入は安心して受けやすい施術といえます。
ヒアルロン酸注入に興味を持った方は、まずカウンセリングを受けてみましょう。肌の悩みを伝えることで、肌の状態や希望に合った施術方法の提案が受けられます。
どのヒアルロン酸を用いた施術をしているのか、やり直しできるのか、クリニックの評価をきちんと調べて信頼できる場所でヒアルロン酸注入を行いましょう。
参考文献