医療である矯正が、健康維持のスタートラインになる 【香川県坂出市 こうざと矯正歯科クリニック】 2019/12/20

こうざと矯正歯科クリニック
こうざと矯正歯科クリニック

「歯に金属をつけると目立つから…」。そんなふうに矯正を敬遠する時代は過ぎ、審美面の向上のみならず、今や矯正歯科は健康と将来を見据えた口内環境の改善にも取り組むようになってきた。なかでも「こうざと矯正歯科クリニック」は、先がけて取り入れてきた新しい技術と、小児に向けた多角的なアプローチで新しい矯正歯科の在り方を発信し続けている。そんな矯正歯科について、同院の上里院長にお話を伺った。

Doctor’s Profile
上里 聡
こうざと矯正歯科クリニック 院長

1997年愛知学院大学卒業。曾祖父の代から続き、もうすぐ100周年を迎える「こうざと歯科・矯正歯科クリニック」に2009年から院長として就任。インビザラインを早くから取り入れ、年間症例数を積み重ねながら患者の夢を叶える適正な矯正医療を提供する一方、小児歯科では言語聴覚など多角的な治療にも力を注いでいる。
日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会の認定医。日本顎咬合学会認定の咬み合わせ認定医。

矯正はれっきとした医療であり、歯科選びが重要

昨今の矯正に対する現状をどう思われますか?

矯正歯科の歴史は長く、18世紀から行われている医療です。海外では矯正が当たり前にあるなか、日本ではなかなか需要が進まず、「八重歯はチャームポイント」などと言われてきました。しかし近年、芸能人の矯正を頻繁に目にするようになったことからも、矯正に対する意識の高い人が増えてきていることは確かです。
矯正をする理由は、個人の価値観であったり、グローバル社会での評価であったりと、人によってさまざまでしょう。一番は、患者さん自身が最も感じている審美的な悩みにあると思いますが、たとえば美容整形や脱毛と同じように、歯科矯正にも着眼する動きができたことで、全国的にも珍しくなくなった矯正専門の歯科も増えているのではないでしょうか。

矯正はれっきとした医療であり、歯科選びが重要

そもそも何のために矯正があるのか、それを知ることも重要ですよね。

歯並びが悪いことによる体への影響は小さくありません。だからといって、歯や歯茎の治療をメインとする一般の歯科が矯正のことまで考えるのは、残念ながら難しいのが現状です。
しかし、“咬み合わせ”となるとどうでしょう。実際、入れ歯やインプラントを入れるとなった場合、最も重要視されるのは咬み合わせなんです。それを自らの歯で行うのが矯正です。生きるために必要な食べるという動作、それを支える歯を整えるものなのです。

具体的に、咬み合わせが与える体への影響とは?

咬み合わせは多くの病気の原因ともなります。咬み合わせが悪い=歯並びが悪いせいで十分な歯磨きができず、虫歯や歯周病になりやすいことは想像がつくでしょう。
それだけでなく、ストレートネックや胸椎の湾曲、顔のゆがみ、頭痛や肩こりによる集中力の欠如など、全身に影響が及ぶこともあります。子どもにいたっては成長にも影響します。正しい歯並びできちんと噛むということは、発達に欠かせないことなんですよ。

子どもの成長と聞くと、やはりとても気になります。

小児矯正の一番の目的は機能面の改善です。よく「うちの子はあまり食べない」「食事が遅い」とおっしゃる方がいますが、それは噛み方に問題があるからかもしれません。好き嫌いが多いから食べられないのではなく、噛めないから飲み込めないのかもしれない。きちんと噛めないから吸収が悪く、胃腸の調子が悪いと勘違いしているのかもしれない。
給食を食べるのが遅い場合ひとつをとっても、このような要因があれば見方は変わってきます。奥歯だけや歯の一部分しか咬み合っていないなど、歯の接触が悪ければ、栄養を吸収するための咀嚼が十分にできません。すると低身長や低体重の原因となることも考えられますね。

矯正はれっきとした医療であり、歯科選びが重要

健康を維持する上で、矯正を生活に取り入れるということですか?

もちろん審美的な改善が目的という場合もあって当然です。ただ、大切なのは、矯正は医療であるということ。問題をきちんと治す、それを成り立たせることが医療のベースです。
矯正もしかりで、治療にはそれなりの時間と費用がかかるということと、単に「見た目が治ればいい」というだけではトラブルが起きる可能性があることも忘れてはいけません。自分自身の健康や将来を見据えて定期的な健康診断を行うように、まずは自分の生活をベースに、納得できる方法と結果を得るための歯科選びから慎重に始めるべきだと思います。

マウスピース型矯正のメリットデメリットは?

マウスピース矯正のひとつである「インビザライン」は、アメリカのアライン・テクノロジー社が提供するシステムです。

注目度は高まっていますが、改めてインビザラインの特徴を教えてください。

最大の魅力はやはり、矯正装置(マウスピース)が透明に近いため、装着していても目立ちにくいという点です。矯正といえば一番にワイヤー矯正が思い浮かぶでしょうが、そのなかでもメジャーな金属ブラケットは目立つことが難点でした。
丈夫で比較的安価な点はワイヤー矯正のメリットですが、やはり審美性では劣ります。歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正もありますが、見た目はわかりにくくても、装置が舌に当たることで食事や会話に支障が出る場合があります。
これらに比べてインビザラインは、ほぼ透明のマウスピースを装着するため、よく見なければつけていることにも気づかれないほどです。ですから、見た目が気になるという方には特におすすめです。

マウスピース型矯正のメリットデメリットは?

ほかにもメリットはありますか?

取り外しができるので、マウスピース自体を清潔に保てます。また、マウスピースを外してふだん通り歯磨きができるので、口内環境が維持できる点も評価できます。
マウスピースの厚みは1mm以下なので、装着中の違和感はほとんどありません。ひとつのマウスピースで基本的に0.15~0.25mmずつ動かすのですが、それを交換しながら少しずつ歯を移動させるので、ワイヤー矯正に比べて痛みは軽減されます。矯正期間も、ワイヤー矯正と変わらないよう調整することができるので、仕事の都合などにも対応できます。

あえてデメリットを挙げるとしたらどんなことがありますか?

子どもでもマウスピース矯正は可能ですが、子どもの場合、取り外しのできないワイヤー矯正より強制力が低くなるため、きちんと使ってもらえるかどうかがポイントになります。つまり、年齢が低いほど保護者の管理や負担が大きくなるということですね。
食事や歯磨きの際に取り外すことはできても、一日22時間以上の装着は必須です。外出先で外した際に紛失してしまう恐れがあることも検討材料となるでしょう。

マウスピース型矯正のメリットデメリットは?

ほかに注目すべき矯正治療はありますか?

「インシグニア」という新しいシステムを採用しています。患者さんの口内をコンピュータでデータ化し、デジタル技術を駆使してゴールまでの歯の動きをシミュレーションします。それをもとに装着するブラケットの位置や、ワイヤーまで患者さんに合わせてカスタマイズされたものを使用して矯正します。
マウスピース矯正にも対応しており、何より患者さんは治療後の整った歯の状態を画像で確認できるため、よりモチベーションが維持できる点と、治療時間の短縮などにも効果があります。このインシグニアに関しても、当院は日本で一番症例数を積み重ねてきました。これらの症例数と、先行してきた治療技術と経験は、講演会での指導に活用させてもらっています。
先ほど「大事なのは歯医者の選定にある」と言いましたが、口が閉じなくなったとか、費用がかさむばかりでなかなか治らないといったトラブルが多いことは事実です。当院ではカウンセリングをはじめ、患者さんの生活スタイルも含めた口内の状態をきめ細かに検査し、選択肢を提供します。新しい治療だからよいのではなく、自身に合った治療法を見つけるための幅広さは、自信を持ってお届けできると思っています。

障がいや発音の悩みなど、多くの子どもを受け入れる体制

矯正は子どものうちから始めるべきでしょうか?

健康な歯茎と歯槽があれば、矯正はいくつになっても始めることができます。ただ、矯正には細胞の働きを利用するため、細胞が活発に動く低年齢であれば、代謝の落ちる高齢の方に比べると治療期間を短縮することができます。
そうした点から、「矯正は子どものうちに」と言われることがありますが、その後の生活習慣や口内環境の悪化によって歯並びが戻ってしまうこともあります。ですから、定期的な歯科でのチェックを欠かさないようにしましょう。また、当院では保険内で矯正治療が可能な、障がいを持つ子どもの受け入れも積極的に行っています。

マウスピース矯正の先がけであり、症例数はトップクラス

矯正だけでなく、小児の言語治療も行っているとか。

当院には言語聴覚士が常勤しています。もちろん一般的な矯正歯科が、言語障がいまでも治療対象とはしていないので、全国的にみても非常に少ないと思います。どもりや吃音など、ケースはさまざまですが、なかには歯並びの問題で発音が困難になる子どももいます。
言葉の悩みに関しては、通常1歳健診や3歳健診などで判断していきますが、問題があれば就学前に改善したいという保護者の声は意外と多くあります。しかし、呼吸や嚥下にも関係するし、専門的なトレーニングを受けながら、ましてや歯科と連携できる場所はありません。ならば、小児歯科として子どもたちの成長発育をフォローするためにも、当院で言語治療を取り入れようということになりました。

新しいアプローチに挑戦しているのですね。

私はもともと先天性疾患である口蓋裂の子どもたちを多く診てきました。それがベースにあったこともあり、言語聴覚士にスポットを当てたのも、精神的な部分など多角的な見方ができる専門職が必要だと思ったからです。
また、そういう子どもたちが、形成外科や小児科、耳鼻科と、さまざまな診療を受けるために時間だけを奪われている現状も多くあります。子どもたちが置き去りにされないよう、当院から発信する体制を確かな結果と形にしていきたい。今では言語治療だけを受けに来る子どもたちも増え、まさにニーズの高さを実感しています。

マウスピース矯正の先がけであり、症例数はトップクラス

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

矯正は、患者さんと長いお付き合いになる治療です。そこで大切なのは、医師とスタッフの連携、そして患者さんとのコミュニケーションが円滑に取れているかどうか。また、患者さんが不安に思われることに対して、きちんと解消できているかどうかです。
医療である以上、パーフェクトな結果を提供することに私たちは努力を惜しみません。細かな過程のなかでチームプレイ、チームワークを重視しながら、情報共有と和やかな環境づくりを心がけ、一人ひとりの“きれいになりたい”という希望を叶えていきたいと考えています。

編集部まとめ

矯正歯科に対する考え方が最も変わったのは、単に見た目をきれいにすることが目的ではないということ。健康な体を維持するために、歯並びを整えることから始める。さらに、口内環境を改善することで、それまで結びつくことのなかった答えを導ける可能性がある。小児の治療を得意とする「こうざと矯正歯科クリニック」だからこそ見えてきた希望もあり、それを新しい形で発信し続ける上里先生の想いが多くの人に届けばよいと思いました。

医院情報

こうざと矯正歯科クリニック

こうざと矯正歯科クリニック
所在地 〒762-0032
香川県坂出市駒止町1-4-2
アクセス JR予讃線 坂出駅 南口 徒歩2分
診療内容 矯正歯科 小児矯正 インビザライン ことばの訓練