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「尿が泡立つ」症状の正しい対処法はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/12/08

尿が泡立つとき、身体はどんなサインを発している?Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「尿が泡立つ」のは「腎臓病」や「糖尿病」が原因?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

久高 将太

監修医師
久高 将太(琉球大学病院内分泌代謝内科)

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琉球大学医学部卒業。琉球大学病院内分泌代謝内科所属。市中病院で初期研修を修了後、予防医学と関連の深い内分泌代謝科を専攻し、琉球大学病院で内科専攻医プログラム修了。今後は公衆衛生学も並行して学び、幅広い視野で予防医学を追求する。日本専門医機構認定内科専門医、日本医師会認定産業医。

「尿が泡立つ」の正しい対処法は?

まず1分程待ってみて、泡立ちが残っているかどうかを確認します。
泡立ちが残った場合は尿の成分に異常があると考えます。
脱水や軽度の膀胱炎の場合は水分を積極的に摂取すると改善することが多いです。
しかし、連日繰り返しの泡立ちが見られる場合、足のむくみを伴う場合、尿の色が明らかに赤い場合、発熱や排尿時症状を伴う場合は腎臓の病気や尿道の感染症の可能性があります。

市販薬は腎臓に負担をかけ、さらに悪化させる成分が含まれている可能性があるため、この場合は使用しない方が良いでしょう。医療機関を受診して検査してもらい、医師のアドバイスに従いましょう。

「尿が泡立つ」症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「尿が泡立つ」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

尿が泡立つのは病気ですか?

久高 将太 医師久高 将太 医師

多くの場合は病気ではありません。尿の勢いにより発生する泡を気にかける方も多くいらっしゃいます。尿の勢いが原因でない場合においても、最も頻度が高い原因は水分不足です。しかし、泡立ちが連日続く場合、体の浮腫みを伴う場合、肉眼的血尿(赤い尿)を伴う場合、排尿時の違和感や残尿感がある場合は医療機関への受診をお勧めします。

どの程度尿が泡立つと病院に行ったほうがいいですか?

久高 将太 医師久高 将太 医師

泡立った尿を1分間眺めてみてください。泡が消えない場合、尿中に蛋白や糖が含まれている可能性を否定できません。速やかに泡が消える場合は、単に排尿時の勢いで泡立っている可能性があります。

特に注意すべき尿の泡立ちはありますか?

久高 将太 医師久高 将太 医師

尿が白く濁っている場合は尿路の感染症である可能性があります。尿路の感染症は、排尿痛や違和感、残尿感を伴うこともあります。発熱を伴う場合は早急な治療が必要な場合もあるため、速やかに泌尿器科や内科を受診しましょう。足や全身の浮腫、肉眼的血尿(真っ赤な尿)がみられる場合は腎臓病の可能性がありますので、早急に内科、特に腎臓内科への受診を検討してください。臭いを確認すると良い場合もあります。尿に糖が含まれている場合は甘い臭いがするかもしれません。糖尿病の可能性があるので、内科や糖尿病内科への受診をお勧めします。

まとめ

尿の泡立ちは多くの場合心配いりません。
物理的な泡立ち、水分不足、問題のない一過性の蛋白尿が原因であることがほとんどです。
ですが、長時間尿が泡立つ状態が毎日、特に朝一番尿でみられるとき、もしくは真っ赤な尿や足のむくみを伴うときには注意が必要です。
ご心配であれば悩まずお近くの医療機関で相談してみてください。

「尿が泡立つ」症状で考えられる病気

「尿が泡立つ」から医師が考えられる病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

泌尿器科の病気

糖尿病内科の病気

多くの場合には、物理的な泡立ち、水分不足、問題のない一過性の蛋白尿が原因です。

「尿が泡立つ」に似ている症状・関連する症状

「尿が泡立つ」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「尿が泡立つ」の症状の他にこれらの症状がある場合でも「腎盂腎炎」「ネフローゼ症候群」「膀胱炎」「糖尿病」などの疾患の可能性が考えられます。長時間尿が泡立つ状態が毎日、特に朝一番尿でみられる場合や、真っ赤な尿がある場合、足のむくみを伴う場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師