「うつ病の主な5つの末期症状」はご存知ですか?初期症状も解説!

末期のうつ病では、日常生活が困難になる程の無気力感や絶望感が強まり、自傷行為や自殺念慮が現れることもあるため、早期発見と適切な治療がとても重要です。
本記事ではうつ病の末期症状についてご紹介します。うつ病の末期症状について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。ぜひ最後までお読みください。
※この記事はメディカルドックにて『「うつ病の末期症状(進行した場合の症状)」はご存知ですか?初期症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
うつ病の初期症状・末期症状

うつ病とはどのような病気ですか?
さらに、重症化すると自己否定感や無気力感が強まり、自傷行為や自殺念慮が生じることもあるため、命に関わる重大な疾患です。
しかし、うつ病は、適切な治療を受けることで回復が見込めるため、早期発見と治療が重要です。
うつ病の初期症状を教えてください
・気分の落ち込み:長期間にわたる憂鬱感や悲しみが続き、気持ちが晴れない状態が続きます。
・興味や喜びの喪失:以前楽しんでいた趣味や活動に対する興味を失い、何をしても楽しめないと感じます。
・疲労感と倦怠感:体力が落ち、ちょっとした活動でも疲労を感じやすくなります。
・睡眠の問題:不眠や早朝覚醒、逆に過眠など、睡眠パターンが乱れます。
・食欲の変化:食欲が極端に増えるか、減少し、体重の変動が起こることがあります。
・集中力の低下:仕事や勉強に集中できず、思考が鈍くなることが多くなります。
・自己評価の低下:自身に自信が持てず、”自身は役に立たない”と感じるようになります。
これらの症状が続く場合、早めに医師へ相談することが重要です。
うつ病の末期症状を教えてください
・強い自責感や無価値感:自身を責めたり、自身には価値がないと感じる思いが強くなります。
・死への願望:死にたいという気持ちが強まり、自殺念慮や自殺行動に至ることもあります。
・食欲の極端な低下と体重減少:食事を取ることすら苦痛になり、体重が著しく減少することもあります。
・幻覚や妄想:現実ではないことを信じ込む妄想や幻覚が現れる場合があります。
・極度の疲労感や無気力感:身体を動かす気力が出ず、布団から出ることさえ困難になることも少なくありません。
これらの症状が現れた場合、 一刻も早く医師の治療を受けることが必要です。
編集部まとめ

ここまでうつ病の末期症状についてお伝えしてきました。うつ病の末期症状の要点をまとめると以下のとおりです。
・初期のうつ病では、気分の落ち込みや興味の喪失、睡眠障害などが現れるが、進行すると、自責感や無価値感が強まり、自殺念慮や無気力感が増すため、症状が悪化する前に早めの受診が重要
・うつ病の急性期は1〜3ヶ月、回復期は4〜6ヶ月、再発予防期は1〜2年続くため、安定した生活と服薬の継続が大切
・末期のうつ病では、休養・薬物療法・精神療法などの治療を受け、無理せず規則正しい生活を心がけて治療を続けることが重要
今回解説した末期のうつ病症状に当てはまる場合は、早急に医師の診察を受けることが大切です。
これらの情報が少しでもうつ病の末期症状について知りたい方のお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。