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「PTSDの症状」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2024/11/16

PTSDとは、生死に関わるような体験をして強い衝撃を受けた後に生じる精神症状です。

PTSDの症状として、辛かったできごとがフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢として現れたりする症状が挙げられます。また、不安・緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がないといった症状がみられることもあります。

どのようなことをきっかけに症状が現れ、どういった治療をするのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、PTSDの原因やきっかけ、症状、治療法などについて詳しく解説しています。

自分や身の回りの大切な方がPTSDかもしれないと悩んでいる方や、PTSDになりやすい人の特徴が知りたいという方は、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。

※この記事はMedical DOCにて『「PTSDになりやすい人」の特徴はご存知ですか?症状や治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 有毅

監修医師
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

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専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

PTSDの症状

悩む

PTSDの症状を教えてください。

PTSDの症状には以下のようなものがあります。

  • 突然辛い体験が蘇ったり、悪夢として現れたりする
  • 常に緊張や不安があり、不眠が続いている
  • 物音にひどく驚いたり、怒りっぽくなったり、神経が張りつめている
  • 辛い記憶を呼び起こさないよう、無意識に行動を制限し、通常の日常生活が困難になる
  • 辛い記憶を呼び起こすことを避けるため、感情や感覚が麻痺し、人ごとのように感じる
  • 記憶が飛んでいたり、記憶の整理がしにくくなったりする
  • 必要以上に自分のことを責めてしまう
  • 以前は感じられていた幸福感や優しさを持てなくなってしまう

死の危険を感じるような辛く怖い経験をした後、1ヵ月程度はこのような症状が持続するのは自然な反応です。しかし、数ヵ月にわたり上記の症状が持続する場合や症状が悪化している場合には、PTSDの可能性があります。一人で抱え込むのはよくありません。精神科・心療内科などの医療機関を受診するか、行政や警察の窓口での相談をおすすめします。

症状はどのくらい続きますか?

PTSDと診断された場合、辛く怖い経験をした後、数ヵ月以上にわたって症状が続くことが考えられます。数ヵ月後から数年経ってから症状が出現することや月日が経つにつれて症状が悪化する場合もあります。

編集部まとめ

医師
いかがでしたでしょうか?PTSDの原因・きっかけ・症状・治療法について解説し、PTSDになりやすい人の特徴をみてきました。

PTSDは死を感じるような衝撃的な体験をした後に、数ヵ月にわたって続く精神症状を指します。ときには数ヵ月から数年経ってから出現したり、徐々に悪化したりすることもあります。

気になる症状がある場合には一人で抱え込まず、心療内科や行政や警察の窓口で相談してみることをおすすめします。

治療のうえでは、信頼できる医師や心理師を探すことが第一歩となります。

PTSDの専門家に辛い気持ちを話すことや、個々に合った治療を受けることによって症状が楽になることも考えられます。

この記事が、自分や大切な人がPTSDかもしれないと悩んでいる方にとって少しでも参考になることを祈っています。

この記事の監修医師

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