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「RSウイルス感染症の治療法」はご存知ですか?対処法も解説!【医師監修】

 公開日:2024/11/18

RSウイルス感染症は、多くの方が経験する身近な感染症です。

特に乳幼児のお子さんがかかりやすく、かつ身体的リスクによっては重症化しやすい感染症としても知られています。

お子さんにどのような症状が出ていればRSウイルス感染症が疑われるのか、知っておくことは重要です。

今回はRSウイルス感染症の症状を中心に、感染経路や対処法を解説します。

RSウイルス感染症を予防したい方や、重症化リスクが気になる保護者に役立つ内容となっています。

※この記事はMedical DOCにて『「RSウイルス感染症の症状」はご存知ですか?感染経路や治療法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

眞鍋 憲正

監修医師
眞鍋 憲正(医師)

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信州大学医学部卒業。信州大学大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。

RSウイルス感染症の治療方法や対処法

診察を受ける子ども

RSウイルス感染症にかかったら何科を受診すればよいですか?

お子さんにRSウイルス感染症の疑いがある場合は、まずはかかりつけの小児科に相談するとよいでしょう。お子さんの機嫌がよく、つらそうでないならば、慌てて受診する必要はありません。ただし呼吸が苦しそうだったり、食事や水分補給ができていなかったりと、心配な症状が現れた場合は、急いで医療機関を受診しましょう。受診が必要か迷う場合は、こども医療電話相談に問い合わせることをおすすめします。こども医療電話相談事業では、小児科医師や看護師が電話対応して、受診の必要性や症状への対処法をアドバイスしてくれます。判断に困る場面で、患者さんや家族の強い味方になってくれるでしょう。

医療機関での治療方法を教えてください。

RSウイルス感染症に特効薬はありません。そのため治療は対症療法となります。具体的には以下のような方法で、患者さんの症状を和らげています。

  • 酸素投与
  • 点滴
  • 呼吸管理

気管拡張剤やステロイドの効果は臨床研究段階にあり、効果ははっきりと確認されていません。また、米国ではリバビリンが唯一の治療薬として許可を受けていますが、ハイリスクの患者さんにのみ用いるべきとの見解もあります。

自宅でできる対処法を教えてください。

お子さんの症状が軽症の場合や重症化のリスクが低い場合は、自宅で安静にして療養するとよいでしょう。看病する保護者が気をつけたいのは、RSウイルス感染症重症化のサインと、脱水症状のサインです。重症化のサインとしては、激しい咳・喘鳴(ぜんめい)・呼吸困難が現れます。また、元気がない・おしっこや涙が出にくい・お口の中が乾いている様子があれば、脱水症のサインです。これらの症状がある場合は、すぐに医療機関に相談しましょう。一方であらかじめお子さんの重症化リスクが高いとわかっている場合は、入院での治療も考えられますので、早めに治療を始められることが理想です。感染流行期間前から、かかりつけ医に重症化リスクを確認しておくとよいでしょう。

編集部まとめ

バンザイする家族
RSウイルス感染症になると、軽症の場合は一般的な風邪に似た症状が現れますが、2週間以内に自然に回復に向かいます。

しかし重症化すると、激しい咳や呼吸困難などの症状が現れるため注意しましょう。

RSウイルス感染症は、特に乳幼児期に感染すると重症化リスクの高い感染症です。

乳幼児のお子さんに基礎疾患がある場合は、薬によって予防する方法もあります。

お子さんのRSウイルス感染リスクが気になる場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

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