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「有棘細胞がん」の予防はなにが大事?検査・治療方法についても解説!【医師監修】

 公開日:2025/06/23
有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの検査・治療方法

皮膚の一部に異変が起こった場合、皮膚がんではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。

皮膚がんは自分の目で見られる部位に発症することも多いため、発見できる可能性が高いのが特徴です。

一口に皮膚がんといっても細胞のどの部位にできるかによって病名も変わります。そのなかから、今回は有棘細胞がんについて解説します。

有棘がんの検査・治療法・予防法などについてご紹介しますので、皮膚の異変に不安がある方はぜひ参考にしてください。

※この記事はMedical DOCにて『「有棘細胞がん」の症状・原因・見分け方はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

竹内 想

監修医師
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)

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名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの検査・治療方法

キーボードと聴診器

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの検査方法を教えてください

有棘細胞がんが疑われる場合、病変の状態を目で見て診断する視診や皮膚の一部を採取して行う生検などの検査が行われます。生検の結果浸潤がんだった場合には、ほかの臓器やリンパ節などへの転移の有無を調べるためにCT・MRI・レントゲンなどの検査が行われることもあります。

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの治療方法を教えてください

有棘細胞がんの治療では、病変部位を取り除く手術が行われるのが一般的です。がんをしっかりと取りきるために、有棘細胞がんの病変とその周辺の正常な部位を切除します。有棘細胞がんの病期(ステージ)は進行状況によって0期からⅣ期に分けられますが、一般的に手術を行うのはⅢ期までです。
また、病変の部位によってはⅢ期までの有棘細胞がんでも手術ができないケースがあります。そのような場合、放射線治療や化学療法などが行われます。そのほか、高齢者の方や持病がある方にも向いているのが液体窒素を用いてがん細胞を凍結して壊死させる凍結療法です。この治療方法は、治療中や治療後の身体への影響が少ないとされています。

有棘細胞(ゆうきょくさいぼう)がんの予防方法はありますか?

有棘細胞がんを確実に予防する方法は、残念ながら確立されていません。紫外線を浴びることが有棘細胞がんの原因のひとつと考えられているため、予防のためには紫外線対策をしっかりと行うことが大事だといえるでしょう。紫外線の強い時期には帽子や日傘を活用し、紫外線を浴びないように注意してください。帽子や日傘が使えない場所では、日焼け止めクリームを塗る、なるべく日陰を選んで歩くなどの対策をしましょう。有棘細胞がんなどの皮膚がんは自分の目で確認できる部位にできることも多いがんです。気になる症状が出た場合には自己判断せずに病院を受診して、早期発見をすることも大事です。
また、がん全般としては禁煙・禁酒・正しい食生活・身体活動・適性体重の維持によってリスクを軽減できるとされています。規則正しい健康的な生活を送って、がんの予防を心掛けましょう。

編集部まとめ

クローバー
有棘細胞がんは、皮膚がんのなかでも基底細胞がんの次に多いとされているがんです。

頭皮・顔・手足など自分の目で見える部位に発症することも多いので、早期発見できる可能性があります。

皮膚に赤い盛り上がり・かさぶたのようなもの・じゅくじゅくしてなかなか治らない湿疹のようなものができている場合には注意が必要です。

早期に発見するほど生存率も高くなりますので、気になる皮膚の異変があればすぐに受診することをおすすめします。

有棘細胞がんの原因のひとつに紫外線が挙げられます。日ごろから紫外線を浴びる機会が多い方は注意が必要です。

有棘細胞がんは頭皮や顔などにできることが多いため、頭や顔を帽子や日傘などでガードして紫外線を極力浴びないように注意しましょう。

また、がんの予防には禁煙・禁酒・正しい食生活・身体活動・適性体重の維持などが大事だとされています。

規則正しい生活を心掛け、有棘細胞がんをはじめとするがんを予防しましょう。

この記事の監修医師

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