「外陰がんを診断するポイント」は?治療法についても解説!【医師監修】
公開日:2025/07/05

外陰がんは、女性の生殖器である外陰部に発生するがんです。症状には、外陰部の痛み・出血・痒み・腫れがあります。また、排尿や排便にも支障をきたします。ただし症状の全くない人もいる病気です。
この病気の原因ははっきりわかっていませんが、人口統計により、喫煙や過剰なアルコール摂取・過度の肥満・過剰な日光浴・不妊症治療・ホルモン補充療法などががん発生の原因となっている可能性が示唆されています。
女性特有の病気であり、50歳から60歳の女性が多く罹患することが知られている病気です。
今回はこの外陰がんの診断方法について紹介します。
※この記事はMedical DOCにて『「外陰がん」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
外陰がんの診断・治療方法
外陰がんと診断するポイントを教えてください。
主な診断ポイントは、子宮外膜の病変を触診で発見し、それががんであるかどうかを確認することです。また、病変部位から細胞を採取し、病理学的に検査します。
事例を紹介しましょう。50歳の女性が、下痢・腹部膨満感・排卵期の外陰部の痛みを訴えて受診しました。触診で子宮外膜に病変を発見し、病理学的に検査したところ、外陰がんであることが判明しました。
このように症状が複合的な場合も、医師が触診や病理学的な検査で原因を発見していきます。
事例を紹介しましょう。50歳の女性が、下痢・腹部膨満感・排卵期の外陰部の痛みを訴えて受診しました。触診で子宮外膜に病変を発見し、病理学的に検査したところ、外陰がんであることが判明しました。
このように症状が複合的な場合も、医師が触診や病理学的な検査で原因を発見していきます。
どの診療科で相談すればいいですか?
外陰がんの診断・治療については、女性専門の婦人科疾患の専門医である婦人科医に相談することが一般的です。
婦人科医は、女性の生殖器に関する疾患を専門に扱っており、このがんについても適切な診断・治療を行うことができます。婦人科医では触診や病理学的検査を行い、外陰がんであることが確認された場合は治療方針を決定します。
婦人科医は、女性の生殖器に関する疾患を専門に扱っており、このがんについても適切な診断・治療を行うことができます。婦人科医では触診や病理学的検査を行い、外陰がんであることが確認された場合は治療方針を決定します。
治療方法は手術だけですか?
この病気の治療には、手術が主要な方法となります。ただ病変の大きさや進行度によっては、放射線療法や化学療法などの追加療法が必要になることもあります。
手術は、外陰部全摘除術・子宮部分摘除術・子宮全摘除術などが主な方法です。病変の大きさや進行度、患者の年齢や健康状態などを考慮し最適な手術を選択します。外陰がんと診断された時に病変が小さく、手術が可能な場合は外陰部全摘除術を行います。
しかし病変が大きく進行しており、手術だけでは治療が困難な場合は、放射線療法や化学療法を併用することも少なくありません。
手術は、外陰部全摘除術・子宮部分摘除術・子宮全摘除術などが主な方法です。病変の大きさや進行度、患者の年齢や健康状態などを考慮し最適な手術を選択します。外陰がんと診断された時に病変が小さく、手術が可能な場合は外陰部全摘除術を行います。
しかし病変が大きく進行しており、手術だけでは治療が困難な場合は、放射線療法や化学療法を併用することも少なくありません。
編集部まとめ
外陰がんは女性の生殖器に発生するがんです。
50代以上の女性に多く、出血や腫れなどの症状を伴う場合もあれば、全く自覚症状なくがんが進行する場合もあります。
がんの治療は早期発見によって、手術で完治することができ、再発の危険性も低くなります。
女性は定期的に婦人科検診を受け、がんの早期発見に努めましょう。
参考文献