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「脂漏性角化症」は予防できる?セルフケアについて医師が解説!

 公開日:2025/11/05
「脂漏性角化症」は予防できる?セルフケアについて医師が解説!

年齢とともに増えるのがお肌の悩みです。

年を重ねるごとに増えるシミやいぼを、気にされている方も多いのではないでしょうか。

加齢による肌トラブルの中でも、代表的なものが顔や首周りにポツポツとできるいぼです。高齢期にみられるこういったいぼは、脂漏性角化症かもしれません。

ここでは、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)について解説します。発症する年齢の目安や原因などの基礎知識に加え、治療法や治療にかかる期間も詳しくご紹介しました。

いぼでお悩みの方はぜひご一読ください。

※この記事はメディカルドックにて『「脂漏性角化症」について医師が監修!シミやいぼで悩んでいませんか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

郷 正憲

監修医師
郷 正憲(徳島赤十字病院)

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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。

脂漏性角化症のセルフケア

塗り薬

脂漏性角化症はセルフケアできますか?

残念ですが、脂漏性角化症のセルフケアはたいへん難しいといわざるを得ません。脂漏性角化症のいぼは、一般的にいぼといわれるものとは違い外用薬で治すことはできません。セルフケアはできないといってよいでしょう。
ただし予防という意味でのセルフケアは有効です。脂漏性角化症は紫外線が原因ですので、日焼け対策をしっかりすることで発症の確率を下げることができます。
また、お肌のコンディションを整えることも重要です。古い角質を溜め込まない適切なスキンケアで、ある程度の予防効果が期待できます。肌によくない影響を与える睡眠不足や過度の飲酒・喫煙・ストレスは避けてください。
適度な運動バランスのよい食生活で正常なターンオーバーが保たれれば、紫外線によるダメージは大きく緩和されます。

市販薬を使用しても良いでしょうか?

脂漏性角化症には市販薬を使用しても効果はありません。一般的ないぼには、いぼを取るための市販薬があります。しかしそれは脂漏性角化症以外のいぼが対象です。
いわゆるいぼ取り薬の代表的なものは、角質をやわらかくするヨクイニン(ハトムギエキス)配合の外用薬です。ヨクイニンが脂漏性角化症に効いた例はなく、治療効果は期待できません。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

脂漏性角化症には、特効薬はありません。1番のセルフケアは体と肌の健康を保つことです。
美肌の大敵であるストレスと睡眠不足を避け、規則正しい生活で正しいターンオーバーを促進しましょう。新陳代謝が活発であれば、古い角質が排出されメラニン色素の沈着も起こりにくくなります。
また紫外線対策も忘れず行ってください。お出かけの際は帽子や日傘を活用するなど、ちょっとした対策で脂漏性角化症を予防することができます。また日焼け止めの使用も効果的です。

編集部まとめ

白衣の女性
高齢期に気になる脂漏性角化症についてまとめました。健康に大きな影響はないとはいえ、顔や首などの目立つ部位にできるいぼは気になるものです。

適切な治療を行えば治る疾患なので、ぜひ皮膚科の医師にご相談ください

また、脂漏性角化症を発症するのは高齢期の方だけとは限りません。20代や30代の方でも注意が必要です。脂漏性角化症は蓄積した大量の紫外線が原因といわれています。

早い時期からの対策で紫外線を浴びる量を減らして脂漏性角化症を予防しましょう。状況に応じたスキンケアも予防に効果があります。

そして高齢期に入ってもシミやいぼのないきれいな肌を保つためには、心も体も健康であることが1番です。規則正しい健康的な生活を強くおすすめします。

この記事の監修医師

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