「ハウスダストの治療法」についてご存じですか?免疫療法についても解説!【医師監修】
公開日:2025/06/24

ハウスダストはさまざまな病気の原因になるといわれています。ハウスダストはどの家庭にも存在しているのです。
では、ハウスダストとはどのようなものかを説明できますか?
ここではあらためてハウスダストとはどのようなものかを考えてみます。さらにハウスダストが原因となる病気・治療法などを紹介しましょう。
※この記事はMedical DOCにて『「ハウスダスト」が原因で発症する病気はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
目次 -INDEX-
ハウスダストによる病気の診断と治療
ハウスダストが原因の病気はどの診療科に相談すべきですか?
一般的にアレルギー疾患の症状は、くしゃみ・鼻水・咳・鼻づまり・皮膚のかゆみや炎症・呼吸困難などがあります。
いずれの症状も風邪の症状に似ているため、これらの症状がみられるときは最初にかかりつけの医師の診察を受けましょう。
処方された薬や治療で効果がみられないときやアレルギー専門の治療が必要と判断されたときは専門医を紹介してくれます。
いずれの症状も風邪の症状に似ているため、これらの症状がみられるときは最初にかかりつけの医師の診察を受けましょう。
処方された薬や治療で効果がみられないときやアレルギー専門の治療が必要と判断されたときは専門医を紹介してくれます。
基本的な治療方法を教えてください。
ハウスダストによるアレルギーの基本的な治療は、一般的なアレルギー治療と同様にそれぞれの症状に合わせた対処療法となるでしょう。
治療法には、くしゃみや鼻水・咳などの症状を緩和するための「症状に対する治療」と皮膚の炎症などを抑えるための「炎症に対する治療」のふたつがあります。
症状を緩和するための治療ではくしゃみや鼻水・皮膚のかゆみなどには抗ヒスタミン薬が使用されるでしょう。また、咳などの症状を抑えるために気管支拡張剤などを使用します。
炎症に対する治療では、おもにステロイド(副腎皮質ホルモンを使用したもの)が処方されることが多いといえるでしょう。ただ長期間の使用では副作用が考えられるため、鼻や皮膚など使用する部位を制限できるように工夫された薬が使用されています。
治療法には、くしゃみや鼻水・咳などの症状を緩和するための「症状に対する治療」と皮膚の炎症などを抑えるための「炎症に対する治療」のふたつがあります。
症状を緩和するための治療ではくしゃみや鼻水・皮膚のかゆみなどには抗ヒスタミン薬が使用されるでしょう。また、咳などの症状を抑えるために気管支拡張剤などを使用します。
炎症に対する治療では、おもにステロイド(副腎皮質ホルモンを使用したもの)が処方されることが多いといえるでしょう。ただ長期間の使用では副作用が考えられるため、鼻や皮膚など使用する部位を制限できるように工夫された薬が使用されています。
季節によって行う治療を変えることがあると聞きましたが。
アレルギーには通年性アレルギーと季節性アレルギーがあります。ハウスダストによるアレルギーは、アレルゲンとなるハウスダストが一年中存在しているため季節に関係なく発症します。
ハウスダストによるアレルギーは、通年性アレルギーなので季節によって治療法が大きく変化することはないといえるでしょう。
ハウスダストによるアレルギーは、通年性アレルギーなので季節によって治療法が大きく変化することはないといえるでしょう。
免疫療法とはどんな治療方法ですか?
それぞれの症状に応じた治療方法では効果があまりみられない場合や薬による治療で副作用がある場合には免疫療法が行われることがあります。免疫療法とは、ダニや花粉などのアレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることでアレルギー反応を少なくする方法といえるでしょう。
日本で行われている免疫療法(減感作療法)は、注射製剤と舌下製剤によるものです。根治が困難といわれるアレルギー疾患において唯一根治する可能性がある治療方法といえるでしょう。ただ、体内に少しずつアレルゲンを入れていくため治療期間は少なくとも3年から5年必要となります。
アレルゲンとなる物質を直接体内に取り入れるため、特に初回はアレルギー反応をきたす場合もあり、専門医による適切な治療が重要といえるでしょう。免疫治療(減感作療法)を受けるときは、根気よく医師の指示に従って治療を行うことが大切です。
日本で行われている免疫療法(減感作療法)は、注射製剤と舌下製剤によるものです。根治が困難といわれるアレルギー疾患において唯一根治する可能性がある治療方法といえるでしょう。ただ、体内に少しずつアレルゲンを入れていくため治療期間は少なくとも3年から5年必要となります。
アレルゲンとなる物質を直接体内に取り入れるため、特に初回はアレルギー反応をきたす場合もあり、専門医による適切な治療が重要といえるでしょう。免疫治療(減感作療法)を受けるときは、根気よく医師の指示に従って治療を行うことが大切です。
編集部まとめ
ハウスダストはどの家庭にも存在する埃や塵のことです。ハウスダストは家の中の目立たない場所にとくに多く見られます。
また日本の住居の気密性が向上したことによりハウスダストによるアレルギーで悩む人が増加してきたといえます。
しかし、ハウスダストは室内から完全に除去することはできません。
ハウスダストが発生しないように工夫することでその影響を少なくすることができるといえるでしょう。
毎日の生活の中で何気なく行ってきた掃除や洗濯などを見直すだけでハウスダストを減少させることができます。