「寝違え」たときに何をしてはいけない?治療法についても医師が解説!

朝起きたとき、首や肩に異常な痛みを感じたことはありませんか。これが寝違えで、首を動かすことも難しくなります。
今回はこの寝違えについて解説していきましょう。そもそも寝違えは病気といえるのでしょうか。
疑問を持つ人も多いので、寝違えたときの対処法や寝違えの治し方についても紹介しています。
※この記事はMedical DOCにて『「寝違え」たときにしてはいけないことはご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
目次 -INDEX-
寝違えの対処法や治し方
寝違えて痛めてしまった場合、病院を受診した方が良いのでしょうか?
ただ痛みが異常に強い・数日経っても治まらない・より強くなったなどの場合は、他に病気が潜んでいる可能性もあるので整形外科を受診してください。そして整形外科では次のようなことから寝違えかどうかを診断します。
- レントゲン撮影
- 手足のしびれ
- 手足の動き
- 深部反射(ハンマーでの反射反応)
特に異常がない場合はそのまま様子を見ますが、気になる症状があればさらに詳細な検査を行います。寝違えと間違いやすい病気には主に次のようなものがあります。
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性脊髄症
- 強直性脊椎炎
他にも思わぬ病気が潜んでいることもあります。また肩こりから寝違えのような症状が出てしまった場合もあるのです。自己判断せずに受診して、はっきり寝違えと診断されれば安心できるのではないでしょうか。
寝違えたときにしなければならないことはありますか?
軽いマッサージは有効な場合もありますが、時間をかけて強いマッサージを行うのはやめましょう。筋肉の痙攣に効果のある漢方薬などもあります。効果を見ながらいろいろと試すためにも、できれば整形外科を受診して治療方法を決めるようにしましょう。
寝違えが治るまでにどのくらい掛かりますか?
数時間で治まる場合もあれば1週間近く痛みが続くときもあるのです。少しずつ痛みが軽減され数日で治るというのが寝違えの痛みの特徴ですが、痛みがだんだん強くなる、数週間経っても痛みが続くときには受診が必要です。
早く治す治し方はありますか?あれば教えて下さい。
筋肉や筋膜に直接局所麻酔を注射する方法などもあります。整形外科では、さまざまな方法の中から症状に合った治し方を提案できるので相談されるとよいでしょう。
編集部まとめ
比較的多くの人が経験する寝違えについて解説しました。寝違えは痛みが激しいので少しでも早く痛みをやわらげたいと誰もが考えます。
その結果、自己判断から間違った対処をしてしまいかえって痛みを増長させることもあるのです。
痛みが強い場合や長引く場合には整形外科を受診して診断を受けるとともに、痛みをやわらげる方法なども相談しましょう。
痛みが治まったら寝違えを予防するためにも、就寝環境を快適にする工夫についても考えてみてください。
参考文献