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「便秘の予防法」は何かご存知ですか?便秘を改善する食べ物も医師が解説!

 公開日:2025/11/04
「便秘の予防法」は何かご存知ですか?便秘を改善する食べ物も医師が解説!

老若男女問わず、日頃から便秘に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

便秘とは、食生活の乱れストレスなど様々な原因によって便が長期間腸に貯留している状態のことをいいます。

特に女性に多い便秘ですが、食物繊維不足・ストレス・極端なダイエット・腸の病気など原因も多くあり、中には危険な病気も潜んでいるので便秘を放置するのは危険です。

この記事では、予防法などを紹介するので、便秘で困っている人は参考にしてください。

※この記事はメディカルドックにて『「便秘」の原因・なりやすい人の特徴はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

プロフィールをもっと見る
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

便秘の予防

便秘を予防する方法を教えてください。

便秘を予防するためには、まず規則正しい生活を送ることが重要です。朝食など食事の時間・入浴時間・就寝時間をある程度固定することでリズムを崩すことなく、朝の排便習慣も作りやすくなるでしょう。
朝忙しいからと排便時間を作らず、便意が来ても我慢してしまうと便反射が鈍くなり、便秘になりやすくなってしまいます。朝はなるべく便意がなくともトイレに行く時間を作るのも便秘予防に効果的です。
またストレスを溜めると自律神経が乱れ排便に影響を及ぼしてしまうので、なるべくストレスを溜め込みすぎないことも大事です。他にも水分を十分にとり、運動習慣をつけると良いでしょう。

便秘を改善するために良い食べ物はありますか?

便秘を解消するために効果的な食べ物として、まず食物繊維を多く含んだ食品が挙げられます。具体的には、豆類・芋類・緑黄色野菜・玄米・五穀米・海藻類・果物です。食物繊維は1日15g程度摂取することが推奨されています。
水溶性食物繊維を多く摂取すると便の水分量を維持でき、便の量を増やすことで排便を促しやすくしてくれます。食物繊維だけでなく、味噌やヨーグルトなど乳酸菌が含まれている食事を朝食に取り入れるのも便秘解消に効果的です。

便秘をすぐに解消する方法はありますか?

便秘をすぐに解消したい場合は、下剤の使用や浣腸が効果的です。下剤にもいくつか種類がありそれぞれ作用が異なります。浸透圧性下剤というものが主に治療で使用されます。
酸化マグネシウムという名前でご存じの人も多いでしょう。便を柔らかくして便の排出を手助けしますが、慢性腎臓病の人はマグネシウム中毒になる危険性が高いため、その際は上皮機能変容薬という新剤を使用します。
しかし下剤を多用しすぎると腸の運動機能が低下する可能性があるので、頓服や短期間の内服にするなど注意が必要です。
刺激性下剤は普段あまり治療に用いられませんが、造影剤を使用する画像検査の前処置に使用します。浣腸も下剤と同様に多用しすぎに注意してください。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

「便秘がなかなか改善されないな」と悩んでいる人は、内科・消化器内科・消化器外科へ受診しましょう。
便秘は自身である程度対処することも予防することもできますが、改善されないまま放置するのは腸閉塞などの合併症も引き起こしてしまい、更に体調が悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。
便秘予防のためにも、日頃から規則正しい生活を送るように行動すると良いでしょう。
また「腸活」という言葉があるように、腸内環境を整えることは身体全体の健康にも直結することなので、ストレスを溜め込まない・栄養バランスの取れた食事をとる・運動習慣をつけることも意識してみてください。

編集部まとめ

両手でお腹を押さえる女性
便秘はガスや食物の通過障害のことをいい、便秘となる原因の大半が水分不足や食物繊維不足など食生活の乱れです。

自分が少し食事内容を変える意識を持ち、リズムを整えた生活を送ってストレスを溜め込まないようにするだけで徐々に便秘は改善されます。

しかし持病で内服薬を使用していることで便秘を引き起こしたり、慢性的に便秘が続いたりしている人も中にはいるでしょう。

便秘が続いているだけの場合は大きく身体に影響を及ぼすことはありませんが、腸閉塞や憩室炎などの合併症も発症すると、最悪の場合命の危険もあります。

便秘で悩んでいたり、「いつもと何か違う」と感じたりした時には早めに医療機関へ受診しましょう。

この記事の監修医師

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