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「副鼻腔炎」を疑う「3つの症状」とは?治療法についても解説!【医師監修】

 公開日:2025/07/02
「副鼻腔炎」を疑う「3つの症状」とは?治療法についても解説!【医師監修】

副鼻腔炎とは、アレルギーなどによって副鼻腔に炎症を起こす症状です。ドロドロとした鼻水や鼻づまりが続き、悪化すると頭痛を発症するなど不快感の多い症状が特徴です。

原因はいくつかありますが、誰しも起こりうる病気であり、最悪の場合は蓄膿症などを引き起こす可能性があります。

そこで、本記事では副鼻腔炎の症状を解説します。治療方法についてご紹介します。

※この記事はMedical DOCにて『「副鼻腔炎」は自然に治る?・治らない?どちらだと思いますか?具体的な症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

五藤 良将

監修医師
五藤 良将(医師)

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防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。

副鼻腔炎の受診と治療

問診票

受診を検討するべき自覚症状を教えてください。

  • 受診を検討するべき自覚症状としては、次のようなものが代表的です。
  • 濃い鼻水
  • 発熱
  • 痛み
  • 風邪やインフルエンザの場合でも、鼻水や発熱が出ることはありますが、副鼻腔炎で現れる症状とは異なります。この病気を起こしていると、鼻腔内の粘膜が腫れて、副鼻腔の入口が塞がれた状態です。そのため、空気の流れが悪くなっています。
  • この状態で、呼吸を続けていると圧力の変化で、痛みを引き起こす可能性が高いです。このような症状は、風邪やインフルエンザなどではみられません。また、濃い鼻水は、副鼻腔内が細菌感染を起こしているために現れる症状です。
  • そのため、これらの症状の自覚症状が出たら、受診を検討すべきといえるでしょう。さらに、目に近い副鼻腔で炎症が生じた場合は、視力障害が発生します。この症状も、風邪やインフルエンザとは異なる症状なので、受診目安の自覚少女といえます。
  • しかし、副鼻腔の中が細菌感染を起こしている状態なので、それよりも前に発症する可能性が高い、濃い鼻水や痛みで受診を考えることが大切です。

どのような検査をするのでしょうか?

  • この病気の検査方法は、主に視診画像検査です。視診としては、電子ファイバースコープを使用します。鼻腔内に挿入し、鼻腔形態やポリープの有無・鼻水の流れる部位を細かく観察します。
  • しかし、これだけでは異常が見られないことも多いです。そのため、画像検査を併用します。画像検査としては、主に単純レントゲン・CTスキャンを用います。
  • どの場所で炎症が起きているのかを確認し、その程度や鼻の骨の構造なども同時に観察する方法です。重度の炎症や粘膜の腫れが見られる場合には、この病気を発症していると診断されます。

副鼻腔炎の治療方法を教えてください。

  • 主な治療方法は、保存療法です。保存療法では、副鼻腔内の鼻水を吸ってきれいにする方法や抗生物質を蒸気から吸い込むネブライザー療法、内服薬の服用といった方法があります。
  • しかし、慢性副鼻腔炎の場合は、上記の治療方法では大きな効果が見られないことがあるため、その際にはマクラロイド系の抗生物質を使用することが多いです。少量を2ヶ月~3ヶ月かけて投与する方法で、粘膜の機能を正常化する作用があります。

手術をすることもあるのでしょうか?

  • 手術をする場合もあります。先述したような保存療法を行っても、改善が見られない場合には、手術による治療を行うのです。
  • 手術は全身麻酔を行った上での、副鼻腔手術です。以前は、口の粘膜を切ってから骨を削るような方法をとっていましたが、現在では内視鏡を用いた手術となります。口の粘膜や顔の一部を切ることなく、骨の穴から全ての手術を行える方法です。

編集部まとめ

鼻をかむ女性

副鼻腔炎は、軽度な症状から重度なものまで幅広く、個人差も大きな病気です。急性のものであれば、比較的軽度な症状です。

自然治癒でも治る可能性は高く、治療を行えばより確実に治せるでしょう。しかし、慢性のもので症状が重ければ手術が必要となります。

治療期間も相応に長くなるため、気づかず悪化させないためにも普段からできる正しい予防方法を知り、少しでもリスクを減らしましょう。

この記事の監修医師

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