「自然流産」の確認方法をご存じですか?処置についても解説!【医師監修】
公開日:2025/06/16

自然流産は、人工的に流産手術などを行って流産するのではなく、胎児や母体などの原因により起こる妊娠22週未満の流産のことを指します。
出血や腹痛などの痛みが事前に起こる場合もあれば、自分では気付かないうちに始まっていたケースもあります。
実際に流産した後は様々な処置等をって過ごす必要がありますが、初めて体験する人は分からない人も多いでしょう。
出血や腹痛などの症状が治まらない時は手術が必要な場合もあります。今回はそんな自然流産の確認や処置の仕方などを紹介します。
※この記事はMedical DOCにて『「自然流産」の兆候となる症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
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徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
自然流産の確認と処置の方法
自然流産の確認方法はあるのでしょうか?
自然流産は確認するのが難しくて見落としやすい症状です。見極める方法としては、出血や腹痛が起きた時の症状で判断します。出血した際には血の色が通常より濃くないか、または生理の時よりも出血の量が多くないか確認しましょう。
また、妊娠中は子宮収縮が起こるため、腹痛を伴う回数が目立ちます。しばらく横になって治まるなら問題ないですが、症状が続くなら流産の危険性があります。
少しでも違和感を感じたら、すぐに病院へ連絡し、受診が必要かどうか指示を仰ぎましょう。
また、妊娠中は子宮収縮が起こるため、腹痛を伴う回数が目立ちます。しばらく横になって治まるなら問題ないですが、症状が続くなら流産の危険性があります。
少しでも違和感を感じたら、すぐに病院へ連絡し、受診が必要かどうか指示を仰ぎましょう。
手術が必要なケースはありますか?
出血や腹痛を伴う進行流産の場合は、そのまま待つことで自然に流産が完了することがほとんどです。
稽留流産の場合は自然排出を待つ方法と手術を行う方法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。自然排出を待つ場合、手術を行わないため子宮に傷がつきにくいメリットがありますが、自然に排出されるまで受診回数や時間がかかることがデメリットとして挙げられ、流産の完了までに1〜2ヶ月以上要することもあります。
一方手術を行うメリットは早くに流産が完了することで、待機するよりも早くに次の妊娠にトライできることです。一方デメリットとしては手術による痛みや、費用、子宮に傷がつくことによる合併症などが挙げられます。
手術後や流産後はどのくらいの期間妊娠を控えるべきか明確なデータはありませんが、 一般的に流産後初回の生理が来るまでは子宮を休めたほうがよいでしょう。
稽留流産の場合は自然排出を待つ方法と手術を行う方法があり、それぞれメリットとデメリットがあります。自然排出を待つ場合、手術を行わないため子宮に傷がつきにくいメリットがありますが、自然に排出されるまで受診回数や時間がかかることがデメリットとして挙げられ、流産の完了までに1〜2ヶ月以上要することもあります。
一方手術を行うメリットは早くに流産が完了することで、待機するよりも早くに次の妊娠にトライできることです。一方デメリットとしては手術による痛みや、費用、子宮に傷がつくことによる合併症などが挙げられます。
手術後や流産後はどのくらいの期間妊娠を控えるべきか明確なデータはありませんが、 一般的に流産後初回の生理が来るまでは子宮を休めたほうがよいでしょう。
妊娠期間によって処置方法が違うと聞きました…
妊娠期間が12〜22週未満で流産が起きた際は、普通のお産と同じように分娩を起こします。妊娠期間が12週未満だと、流産の種類によって処置方法が異なるため注意が必要です。
進行流産の場合は、子宮内に胎嚢が残っていないかどうか検査してみないと分かりません。何も残って無ければ、子宮内が回復するまで休養しましょう。胎嚢が残っているなら不全流産のため、手術が必要な可能性があります。
稽留流産だと自然に排出されるのを待つ方法と、手術により排出する方法があります。自然排出は手術代は掛かりませんが、いつ起こるか分からないのがデメリットです。手術するとなると約1万円の手術代が掛かります。選択できるなら日常生活の支障なども考慮して決めましょう。
進行流産の場合は、子宮内に胎嚢が残っていないかどうか検査してみないと分かりません。何も残って無ければ、子宮内が回復するまで休養しましょう。胎嚢が残っているなら不全流産のため、手術が必要な可能性があります。
稽留流産だと自然に排出されるのを待つ方法と、手術により排出する方法があります。自然排出は手術代は掛かりませんが、いつ起こるか分からないのがデメリットです。手術するとなると約1万円の手術代が掛かります。選択できるなら日常生活の支障なども考慮して決めましょう。
編集部まとめ
今回は自然流産について紹介してきました。流産が起こる原因は様々であり、確実に処置するのが困難な症状です。
流産は病院の処置では基本的にほぼ防ぐことができません。
大変つらい経験であり、すぐには難しいですが少しずつ気持ちを切り替え、自分を責めずに落ち着いて日々を過ごしましょう。