「イボ」がどうなったら受診した方が良い?検査法や治療法も医師が解説!
公開日:2025/12/28

イボには複数の種類があることをご存知でしょうか?イボにはウイルス性のものもあり、他の方に感染する可能性もあります。また、他の部位に飛び火して広がる可能性もあります。
だからこそ、できたイボの原因が何なのか知らなければいけません。また、皮膚科にかかる必要があるのかも理解しておく必要があります。
今回はイボの検査と治療方法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事はメディカルドックにて『「イボ」ができる原因はご存知ですか?種類や治療についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
甲斐沼 孟(上場企業産業医)
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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。
イボの検査と治療方法

病院を受診する目安を教えてください。
- 「シミと一緒にできる」「米粒状である」のどちらかの特徴ではない場合のイボはウイルス性のイボであることが多いです。その場合は皮膚科を受診するようにしてください。
- 見た目でわかりやすいのは水イボです。イボの1つ1つが小さく、ぽつぽつとできているように見えます。比較的範囲が広いのも特徴です。市販薬で治療をすると逆にイボが大きくなる可能性があります。また、放置すると他の部位にも広がる可能性があるため、できる限り皮膚科を受診するようにしてください。
どのような検査を行いますか?
- 視診・触診と問診が基本となります。特に検査は必要ありません。ほとんどの場合、医師が視診すれば判別可能です。
- ただし、他の皮膚疾患との判別が難しい場合は、病理組織学的検査や免疫組織学的検査をする可能性もあります。
イボの治療方法を教えてください。
- ほとんどの場合ではイボを液体窒素で凍らせて除去する「凍結療法」が選択されます。液体窒素で冷やした綿棒をイボに押し当て凍結させることによって、イボを皮膚ごと壊死させ剥がすのが目的です。凍結療法は1回では終わらず、何度か繰り返すことで正常の皮膚に戻す治療です。1週間~2週間に1回程度の間隔でクリニックに通う必要があります。
- また、電気でイボを焼き切る「電気焼灼法」という治療もあります。こちらも複数回の通院が必要です。
- これらは外科的治療ですが、内服薬を服用する場合もあります。身体のあちこちに広がってしまった場合に処方されるのは抗ウイルス作用のある薬です。また、皮膚があまりにも硬く厚くなってしまっている場合は、皮膚を柔らかくする「サリチル酸ワセリン」が処方される場合があります。
- いずれの場合も皮膚科に行かず市販薬や自分で切除すると悪化するため、皮膚科での治療のほうが根本的治療に繋がるでしょう。
自然治癒することはあるのでしょうか?
- ウイルス性のイボの場合は、免疫がつくことによって自然治癒することがあります。ただし、自然治癒までには時間がかかるので、その間に増えたり大きくなって痛む場合があります。できれば先に治療をしてしまったほうが良いでしょう。
- また、子供の場合は元々大人よりも免疫力が低いため、免疫力向上による自然治癒はあまり期待できません。他の部位に広がる可能性があるため、皮膚科を受診するようにしましょう。
編集部まとめ

たかがイボと放置していると、身体のあちこちに広がったり、大きくなって日常生活に支障が出たりすることもあります。
また、家族に感染させてしまう可能性もあるため、できるだけ皮膚科を受診することをおすすめします。
イボができたら、患部を掻いてはいけません。触った手で触れた部分にイボができてしまう可能性があるからです。
イボの治療にはある程度時間がかかるため、治療開始したら根気よく治療を受けてください。他の方に感染させないためにも、根本的な治療に努めるようにしましょう。