「消化不良」を起こす4つの原因をご存じですか?【医師監修】
公開日:2025/06/28

「なんだか胃の調子が悪い…」そんな不快感に悩まされた経験はありませんか?
病院に行くほどではないけれど胃腸の不快感や痛みを感じる…その原因は消化不良かもしれません。
消化不良は比較的よく起こる胃腸の問題ですが、原因不明の胃腸の不調に悩みや不安を抱える人も少なくないと思います。
この記事では、消化不良の原因について詳しく解説いたします。
※この記事はMedical DOCにて『「消化不良」の原因とは?症状・原因・治し方・予防法についても解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
武井 智昭(高座渋谷つばさクリニック)
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【経歴】
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。
日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属
平成14年慶應義塾大学医学部を卒業。同年4月より慶應義塾大学病院 にて小児科研修。平成16年に立川共済病院、平成17年平塚共済病院(小児科医長)で勤務のかたわら、平成22年北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室にて研究員を兼任。新生児医療・救急医療・障害者医療などの研鑽を積む。平成24年から横浜市内のクリニックの副院長として日々臨床にあたり、内科領域の診療・訪問診療を行う。平成29年2月より横浜市社会事業協会が開設する「なごみクリニック」の院長に就任。令和2年4月より「高座渋谷つばさクリニック」の院長に就任。
日本小児科学会専門医・指導医、日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医(日本小児科学会)、抗菌化学療法認定医
医師+(いしぷらす)所属
消化不良になる原因
どのようなことが原因になりますか?
- 消化不良になる原因として多いのは食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃腸への負担です。また、にんにくや唐辛子などの刺激の強い食べ物・脂肪の多い食べ物も消化不良の原因になる場合があります。これらの食べ物は、過剰に摂取すると胃酸・消化酵素の分泌の乱れを招きます。早食い・よく噛まずに食べることも消化不良を招く一因です。唾液は消化をサポートする働きも担っています。早食いやよく噛まない食生活によって、唾液の分泌量が低下すると、消化がスムーズに進まず消化不良が起こりやすくなります。
- 食べ物の影響以外では、逆流性食道炎・胃がんなどの消化器官の病気やストレスなども消化不良の原因です。
ストレスは関係していますか?
- 前述でお伝えしたようにストレスも消化不良を招く一因としてあげられます。ストレスが消化不良に直結するわけではありませんが、過度なストレスは体内の器官にさまざまな影響を与えます。強い不安やショックなどが原因で、胃腸の働きが低下し、消化不良になる場合も少なくありません。
- また、消化不良・機能性ディスペプシアの原因の1つに自律神経の乱れがあげられます。胃腸は自分の意思とは関係なく働いていますが、この胃腸の働きをコントロールしているのが自律神経です。ストレスによって自律神経が乱れることで、胃腸が本来の働きを果たせず消化不良が生じることもあります。
他の病気が関係している場合もありますか?
- なんらかの基礎疾患が原因となって消化不良が生じている可能性も十分に考えられます。慢性的に症状が続く場合は、逆流性食道炎・胃がん・食道がん・吸収不良症候群・慢性胃炎などの病気が関与している可能性もゼロではありません。
- また、病気ではありませんが、胃下垂は胃腸の働きが鈍りやすい傾向があります。そのため、胃下垂の方は消化不良が起きやすい体質ともいえるでしょう。
編集部まとめ
現代人の食生活は偏りやすく、胃腸に負担を与えやすい傾向があります。そのため、消化不良になる方は少なくありません。
消化不良の症状は軽度の不快感や痛みであることも多く、病院に行くほどではないと判断しがちです。
しかし、そのままにしておくことで、症状がひどくなることもあります。
また、抱えている基礎疾患が気付かぬうちに進行してしまうリスクも考えられます。
消化不良が続くようであれば、その不快感・違和感を見過ごさず早めに医師に相談しましょう。