「ビタミンD不足を解消する方法」はご存知ですか?【管理栄養士監修】

ビタミンD不足を解消する方法とは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「ビタミンDが不足すると現れる症状」はご存知ですか?ビタミンDが多い食品も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
保有免許・資格
管理栄養士資格
目次 -INDEX-
「ビタミンD」とは?
ビタミンDは、水に溶けにくい脂溶性のビタミンの一つで、主にビタミンD2とビタミンD3のことを指します。
ビタミンDの働きは主に二つあります。一つは、丈夫な骨を作ることです。骨の成長に必要なカルシウムとリンの吸収を促進したり、血中のカルシウム濃度を調整したりします。
もう一つの働きは、免疫機能を調節することです。体内に侵入した細菌やウイルスに対して必要な免疫機能を促進します。その他に、がんや糖尿病などの生活習慣病を予防する効果も期待されています。
ビタミンDの一日の摂取量
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では、ビタミンDは一日にどのくらい摂取するのがいいのでしょうか。厚生労働省によると、男女18歳以上の成人の一日の摂取目安量は8.5mcg(1mcg=0.001mg)です。しかし、厚生労働省の調査によると日本人の一日の平均摂取量が6.6mcgであることがわかりました。この結果から日本人のビタミンDの摂取不足が懸念されています。
ビタミンD不足を解消する方法
ビタミンDを多く含む食品の摂取
魚類全般・きのこ類・卵類などからビタミンDは摂取できます。肉類・野菜・穀類にはほとんど含まれていないので注意しましょう。特に魚類はビタミンDが豊富なので、毎日ではなくても積極的に摂るようにしましょう。また、ビタミンDは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取することで吸収率が向上します。例えば、きのこを炒めたり、魚をオイルで焼いたりすると効果的です。
ビタミンDと一緒に摂取すると効果を高める栄養素・食品
ビタミンDと一緒に摂ると効果的な栄養素はカルシウムとリンです。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する働きがあるので、一緒に摂ることで骨の健康維持に役立ちます。リンはカルシウムと一緒に骨や歯を作る働きがあるミネラルです。ビタミンDはリンの吸収・再吸収の働きもあります。魚類はビタミンD・カルシウム・リンが一緒に摂れるのでおすすめです。
ビタミンDの効果を高める摂取タイミング
特に決まった時間帯はありません。食事で摂る場合は、食事のタイミングで問題ありません。サプリメントでビタミンDを摂る場合は、生活サイクルに合わせて摂取して大丈夫です。
「ビタミンDが不足すると現れる症状」についてよくある質問
ここまでビタミンDが不足すると現れる症状を紹介しました。ここでは「ビタミンDが不足すると現れる症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
ビタミンD不足のサインとなる症状について教えてください。
武井 香七 医師
ビタミンDが不足すると現れる症状は以下のとおりです。
・骨の変形・骨の痛み・骨の発育不良・骨折しやすくなる
・筋力の低下・筋肉痛・歩行障害
・イライラ・抑うつ状態
・免疫力の低下(風邪をひきやすくなる)
・手足のしびれ・痙攣・不整脈・吐き気・下痢
上記の症状が現れたら、内科や整形外科のある医療機関を受診しましょう。
編集部まとめ
今回はビタミンDが不足すると現れる症状やビタミンDが不足する原因について解説しました。
ビタミンDは骨を作るのに大切な栄養素だけでなく、免疫機能の調整に関わっていたり、感染症の予防・生活習慣病の予防にも関わっていたりすることがわかっています。
食事からの摂取と日光からの摂取で、上手にビタミンDを摂取して健康維持につなげましょう。
「ビタミンDが不足すると現れる症状」と関連する病気
「ビタミンDが不足すると現れる症状」と関連する病気は6個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
整形外科の病気
- くる病
- 骨軟化症
- 骨粗しょう症
内科の病気
- 低カルシウム血症
- 糖尿病
精神科の病気
上記の病気が疑われる場合は、ビタミンD不足が原因の可能性があります。医療機関を受診し、検査を受けてください。
「ビタミンDが不足すると現れる症状」と関連する症状
「ビタミンDが不足すると現れる症状」と関連している、似ている症状は9個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
上記の症状がある場合は、ビタミンD不足の可能性があります。医療機関を受診し、検査を受けてください。