「手のしびれ」は要注意! 見逃されがちな3つの重大疾患とは【医師解説】
公開日:2025/07/05

手のしびれや痛みは、もしかすると神経障害の兆候かもしれません。放置すると病状が悪化し、日常生活や仕事に支障をきたす可能性もあります。今回は、手のしびれや痛みの原因について、「くらげ整形外科」の山﨑先生に解説していただきました。

監修医師:
山﨑 厚郎(くらげ整形外科)
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金沢大学医学部医学科(現・金沢大学医薬保健学域医学類)卒業。その後、千葉県がんセンター、千葉県こども病院、成田赤十字病院、聖隷佐倉市民病院、千葉市立青葉病院、君津中央病院などで勤務医として経験を積む。2020年、千葉県千葉市花見川区に「くらげ整形外科」を開院。「安心してうけられる、当たり前の医療」をモットーに、日々より良い医療の提供に邁進している。医学博士。日本手外科学会認定手外科専門医、日本整形外科学会認定専門医。日本肘関節学会会員。
編集部
手のしびれが気になることがあります……。何が原因なのでしょうか?
山﨑先生
しびれというのは、神経や血管に関連した様々な原因によって引き起こされます。手がしびれる一般的な原因としては、「神経の圧迫」「神経の損傷」「血行障害」などが挙げられます。稀に脳や首からくるものや、手首そのものに原因がある場合も考えられます。
編集部
疾患の場合もあるのですか?
山﨑先生
もちろんです。「正座をしていたら足がしびれた」といった明らかなきっかけがある場合は別ですが、そうではないのにしびれがあるとしたら、何かしら病的な要因の可能性があります。
編集部
どのような疾患が考えられますか?
山﨑先生
例えば、手の神経が圧迫される疾患には「手根管症候群」「胸郭出口症候群」「肘部管症候群」などがあります。いずれも、手と脳とをつなぐ神経が、途中で圧迫されているために起こる疾患です。
※この記事はMedical DOCにて<【医師解説】“手のしびれ・痛み”を放置するリスク「仕事や生活にマイナスな影響が出る」>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。