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自覚症状なしで進行「緑内障」の怖さと見逃さないためのサインを医師が解説

 公開日:2025/07/03
緑内障とは?

緑内障は失明にもつながる疾患であり、早期発見と治療が重要です。緑内障の治療法はいくつかあり、そのなかでも比較的新しい治療に「レーザー治療」があります。今回は、緑内障とはどのような病気か「稲毛海岸やすだ眼科」の安田先生に解説していただきました。

安田 健作

監修医師
安田 健作(稲毛海岸やすだ眼科)

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昭和大学卒業。その後、昭和大学医学部眼科学講座入局、昭和大学関連病院などで経験を積む。2023年、千葉県千葉市に「稲毛海岸やすだ眼科」を開院。日本眼科学会専門医・水晶体嚢拡張リング認定医。日本眼科医会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本緑内障学会、日本眼科手術学会の各会員。

編集部編集部

まず、緑内障について教えてください。

安田 健作先生安田先生

緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなる疾患です。眼圧の上昇がその病因の1つと言われており、ほとんどの場合、自覚症状がなく進行します。

編集部編集部

なぜ、眼圧が高くなるのですか?

安田 健作先生安田先生

眼圧に影響を与える目の中の水(房水)の流れが悪くなり、眼外に排出されにくくになってしまうためです。緑内障による視神経障害や視野異常は、基本的には年単位でゆっくり進行します。しかし、稀ですが「急性緑内障発作」という、眼圧が急激に上昇することで2~3日で急激に失明へ至るケースがあります。代表的な症状は、目の痛みや見えにくさのほか、頭痛や吐き気・嘔吐などで、目の疾患とわかりにくいことも多いので注意が必要です。

編集部編集部

緑内障になる人は多いのですか?

安田 健作先生安田先生

緑内障は、白内障と並んで中高年の代表的な目の疾患で「40歳以上で5%、60歳以上では10%以上が緑内障」というデータもあるほどです。残念ながら日本の失明原因1位となっています。ただ、患者さん全体で考えると失明率はかなり低く、早期発見して適切に治療すれば、生涯にわたって視野と視力を保てると言われています。

※この記事はMedical DOCにて<「緑内障」の原因・なりやすい年齢層はご存じですか? 早期発見のポイントや治療法も医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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