【要注意】巻き爪と陥入爪の違いをご存知ですか? 悪化の原因を医師が解説
公開日:2025/07/03

爪は、体の先端にある小さな部位ですが、足先を保護して、歩くときにしっかり体重がかけられるようにする役割もあります。しかし、合わない靴を履き続けていたり外反母趾などになったりすると、爪の形が変形し、かえって指を傷付けてしまうこともあるのです。そこで、巻き爪・陥入爪とはどのような状態なのかについて、医師の池田 雄次先生(ふらットクリニック稲毛院長)に解説してもらいました。

監修医師:
池田 雄次(ふらットクリニック稲毛)
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千葉大学医学部を卒業後、国立千葉病院(現・国立病院機構千葉医療センター)、塩谷総合病院(現・国際医療福祉大学塩谷病院)、千葉大学医学部附属病院などで経験を積み、2003年、今の「ふらットクリニック稲毛」の前身である「医療法人以仁会小中台クリニック」院長となる。2022年より、院名「ふらットクリニック稲毛」の院長となる。院名は、医療者と患者さんが平らな関係(フラットな関係)であり、ふらっと立ち寄っていただける医療機関を目指し、名付けられている。
編集部
巻き爪・陥入爪とはどのような状態ですか?
池田先生
巻き爪とは、爪の先端が内側に巻いたように変形することで、陥入爪は爪の端が皮膚に食い込んで、疼痛や炎症、肉芽形成などを引き起こしている状態を指します。巻き爪は、とくに親ゆびに多い症状ですが、親ゆび以外でも起こることがあります。
編集部
どうしてそのような状態になるのですか?
池田先生
巻き爪は、先端の狭い靴やハイヒールによる足先の圧迫や外反母趾など足の変形、加齢などが原因で起こります。一方、陥入爪の原因はいくつかありますが、最も多いのが深爪です。
編集部
生まれつきということもあるのですか?
池田先生
生まれつき巻き爪や陥入爪ということはあまりありません。しかし、先天的に爪そのものが薄い人などは、陥入爪になりやすいということはあります。
※この記事はMedical DOCにて<巻き爪・陥入爪は放置するとどうなる? 深爪がよくないって本当?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。