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40代から急増中! 働き盛りの男性に忍び寄る「更年期障害」とは【医師解説】

 公開日:2025/07/03
男性の更年期障害、こんな症状があったら受診がおすすめ

近年では、男性更年期障害も注目を集めています。適切な治療を行えば症状の軽減が期待できますが、どのような症状があれば病院を受診した方が良いのか、戸惑う人もいるのでは? そこで病院を受診すべき、男性の更年期障害の症状について、みらいメディカルクリニックの松本先生に教えてもらいました。


松本 昌和

監修医師
松本 昌和(みらいメディカルクリニックグループ)

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東海大学医学部医学科卒業、順天堂大学大学院医学研究科腎臓内科学講座修了。順天堂大学医学部腎臓内科学講座非常勤助教、医学博士。現在、みらいメディカルクリニックグループ代表。「内科らしい内科」を目指し、順天堂大学医学部附属順天堂医院にて研修後、同院の腎・高血圧内科に入局、腎疾患と透析医療に当たる。その後、有隣厚生会 富士病院、御徒町腎クリニックなどを経て現職。大学付属病院で勤務していた経験を生かし、大病院と町医者がそれぞれの立場や役割を担うことを重んじ、常に患者の側にたった高品質の診療を心がける。

編集部編集部

男性にも更年期障害があると聞きました。

松本 昌和先生松本先生

男性の更年期障害は、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)とよばれ、男性ホルモンの分泌量が減少することで起こります。

編集部編集部

どのような症状が起きるのですか?

松本 昌和先生松本先生

身体的な症状と精神的な症状に分類でき、身体的な症状ではほてりやのぼせ、倦怠感、筋肉や関節の痛み、筋力低下、EDなどが起こります。精神症状では、うつ、不眠、イライラなどが見られます。

編集部編集部

病院を受診した方が良いのでしょうか?

松本 昌和先生松本先生

男性の更年期障害は女性の更年期障害のように、「閉経前後5年間」といった目安となる定まった期間がありません。そのため人によっては長引くこともあります。症状が長く続いて日常生活に支障が出る場合には、病院を受診することをお勧めします。

編集部編集部

特にどのような人が気をつけたら良いのでしょうか?

松本 昌和先生松本先生

特に多いのは、40代以上の働き盛りの男性です。更年期障害を放置すると仕事のパフォーマンスが下がるなど、日常生活にも支障が生じます。身体的あるいは精神的な悩みがあれば、ぜひ受診することをお勧めします。

編集部編集部

そのほか、どのような人が受診したら良いでしょうか?

松本 昌和先生松本先生

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、家族や社会のなかで認められたり、適度に競い合ったりすることで分泌量が増えるとされています。反対に、そうした機会がなくなるとテストステロンの減少が見られます。社交性がなくなったり、家に閉じこもりがちになったりした人は、受診することをお勧めします。また、運動に対する意欲がなくなった人も、念のため診察してもらっても良いでしょう。

※この記事はMedical DOCにて<働き盛りの40代に多い「男性更年期障害」 初診から治療までの流れを解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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