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大腸がんの兆候! 鮮血便と暗赤色便の違いと見逃しがちな危険信号【医師解説】

 公開日:2025/07/02
大腸がんの自覚症状

食の欧米化などにより日本で大腸がんの患者数は増えており、早期発見が救命の鍵とされています。では一体、どのような症状があったら大腸がんを疑えば良いのでしょうか? 早期発見につながる自覚症状について、大阪内視鏡クリニックの小森先生に教えてもらいました。

小森 真人

監修医師
小森 真人(大阪内視鏡クリニック)

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平成7年大阪大学医学部卒業。平成16年大阪大学大学院(博士課程)卒業後、大阪大学医学部附属病院、関西労災病院、大阪労災病院(内視鏡室長)、兵庫県立西宮病院(内視鏡センター長)などを経て令和6年大阪内視鏡クリニック院長就任。昭和大学横浜市北部病院消化器センター兼任講師。日本消化器病学会専門医・指導医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化管学会専門医・指導医など。平成18年日本消化器病学会奨励賞授賞。米国ベストドクターズ社から医師同士の評価によって選ばれる「The Best Doctors in Japan 2024-2025」に選出。

編集部編集部

大腸がんには自覚症状があるのですか?

小森 真人先生小森先生

初期の場合にはほとんど自覚症状がありません。しかし、進行に伴ってさまざまな症状が出現します。

編集部編集部

どのような自覚症状が現れるのですか?

小森 真人先生小森先生

代表的な症状は血便です。大腸がんと一口に言っても腫瘍の位置によって直腸がんや結腸がんなどに分類されますが、特に直腸やS状結腸、下行結腸など肛門に近い位置にできた場合、血便の症状がよく見られます。

編集部編集部

どのような血便が見られるのですか?

小森 真人先生小森先生

大腸がんの血便は、腫瘍の位置によって異なります。直腸やS状結腸など、より肛門に近いところに腫瘍ができている場合は鮮血便が出ることがありますし、より盲腸に近いところ(大腸の奥のほう)に腫瘍ができている場合は暗赤色便が出ることがあります。

編集部編集部

なぜ、大腸がんになると血便が出るのですか?

小森 真人先生小森先生

大腸にがんができると、がん細胞は新しく血管を作って栄養を吸収しようとします。しかしこの血管は非常に脆いので、便が通過するときにこすれ、出血してしまうからです。

※この記事はMedical DOCにて<【女性のがん死因最多】大腸がんを疑った方がいい3つの症状をご存じですか?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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