菌の力”で若返る!? 今さら聞けない「ボトックス注射」の仕組みを医師が解説

昨今、美容や医療の分野で幅広く注目されている「ボトックス注射」。しわの改善、肩こりの緩和、多汗症の治療、そして部分痩せなど、様々な悩みに対して効果を発揮するそうです。今回は、ボトックス注射とはどのようなものなのかについて、「アンジークリニック」の名倉先生に解説していただきました。

監修医師:
名倉 直彌(アンジークリニック)
編集部
まず、ボトックス注射について教えてください。
名倉先生
「ボツリヌス菌」という菌が持っている作用を利用した治療法です。ボツリヌス菌には、アセチルコリンという物質の放出を抑える働きがあり、これを様々な目的に応用しています。
編集部
菌を注射するということですか?
名倉先生
注射するのは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種です。ボツリヌス菌自体は毒性が高いので、安全に施術できるように処理したものを使用します。
編集部
例えば、どのような目的でボトックス注射がおこなわれるのですか?
名倉先生
しわに対する高い効果があります。しわが気になる筋肉にボトックス注射をすることで、緊張していた筋肉がリラックスして、表情じわが目立たなくなるのです。表情じわを形成する表情筋に注射することによって、筋肉の収縮を抑制して、一定期間は表情じわを改善させることができます。特に目元や額、眉間のしわなどに効果的です。
※この記事はMedical DOCにて<「ボトックス注射」の効果はご存じですか? メリット・デメリットや持続期間を医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。