目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「加齢黄斑変性」視界のゆがみは要注意! 中高年に急増する目の病気とは【医師解説】

「加齢黄斑変性」視界のゆがみは要注意! 中高年に急増する目の病気とは【医師解説】

 公開日:2025/06/29
加齢黄斑変性って何? 眼科医が徹底解説

加齢黄斑変性(AMD)は、中高年に多く見られる視力低下の主な原因の一つであり、失明原因の第4位とも言われています。この病気を早期に発見し、進行を防ぐためには、定期的な眼底検査が不可欠です。そこで、加齢黄斑変性を調べるための眼底検査について、はせがわ眼科の長谷川裕基先生にMedical DOC編集部が話を聞きました。

長谷川 裕基

監修医師
長谷川 裕基(はせがわ眼科)

プロフィールをもっと見る
日本大学医学部医学科卒業後、トヨタ記念病院や昭和大学病院などで、小児から高齢者までさまざまな目の疾患の治療に積極的に携わり経験を積む。平成27年11月、はせがわ眼科を開院、院長となる。日本眼科学会認定専門医。

編集部編集部

加齢黄斑変性とはどんな病気ですか?

長谷川 裕基先生長谷川先生

加齢黄斑変性は、網膜の中心部にある「黄斑」が加齢によって変性することで、視力が低下したり視界に歪みが出たりする疾患です。黄斑は視力の中心を担う部分で、細かい物を見る際に重要な役割を果たします。「萎縮型加齢黄斑変性」と「滲出型加齢黄斑変性」がありますが、治療の対象となるのは主に滲出型加齢黄斑変性です。

編集部編集部

滲出型加齢黄斑変性について教えてください。

長谷川 裕基先生長谷川先生

網膜の下に新しい血管(新生血管)ができて、この血管が黄斑にダメージを与えるのが滲出型加齢黄斑変性です。新生血管は非常にもろく、成分が漏れ出てむくみとなったり、出血を起こしたりしやすい特徴があります。

編集部編集部

どのような症状が出るのですか?

長谷川 裕基先生長谷川先生

初期段階では自覚症状がほとんどないことが多いのですが、進行すると視力の低下や視覚のゆがみが生じます。また、視野の中心が見えにくい、色の識別が難しいといった症状が出ることもあります。

編集部編集部

加齢黄斑変性の原因やリスク要因はあるのですか?

長谷川 裕基先生長谷川先生

正確な原因は明らかになっていませんが、加齢はもちろんのこと、喫煙、高血圧や心血管疾患など、いくつかのリスク要因が知られています。また長期間の紫外線曝露もリスク要因となります。また、日本では、男性は女性よりも発症率が高いとされています。一部、遺伝的要因もあるとも言われています。

※この記事はMedical DOCにて<加齢黄斑変性を調べる眼底検査ってどういう検査? ほかにどんな検査で調べるの?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

注目記事