「内視鏡検査」を受けた方がいい人の特徴と要注意な症状チェックリスト【医師解説】
公開日:2025/07/04

胃がんや大腸がんは自覚症状が現れにくく、症状が出たときにはすでに進行しているケースも少なくありません。だからこそ症状が出る前に内視鏡検査を受けることが、命を守る第一歩となります。どんな人が内視鏡検査を受けるべきか、そしてどんな症状が要注意サインなのかについて、木村先生にお聞きしました。

監修医師:
木村 ジェニファー 由衣(川越駅前ゆい消化器内科・内視鏡クリニック)
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昭和大学医学部卒業。その後、昭和大学横浜市北部病院消化器センターや都内のクリニックなどで経験を積む。2024年、埼玉県川越市に「川越駅前ゆい消化器内科・内視鏡クリニック」を開院。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医。
編集部
症状が出てからでは遅いのですね。
木村先生
そのとおりです。胃がんや大腸がんは、症状が出た時点で進行している場合が多いので、早期発見・早期治療のためにも、症状のないうちに検査を受けましょう。
編集部
内視鏡検査を受けた方がいいのはどんな人ですか?
木村先生
基本的には、35歳以上で、これまでに一度も内視鏡検査を受けたことがなければ受けた方がいいでしょう。また、以前内視鏡検査で「異常なし」と言われた人も、2年に1回は受けることをおすすめします。
編集部
では、どのような症状のある人は内視鏡検査が必要でしょうか?
木村先生
例えば当院では、下記に該当する場合は胃カメラをおすすめしています。
- 胸焼けがする
- 吐き気が続く
- 食欲がない
- お腹が痛い
- 黒い便が出る
- タバコやアルコールの量が多い
- ふらふらするなどの貧血症状
- ピロリ菌が陽性、またはご家族がピロリ菌陽性だった
- 家族に胃がんの人がいる
編集部
大腸カメラについてはいかがですか?
木村先生
大腸カメラの場合は、下記に該当する人です。
- 健康診断で便潜血反応が陽性だった
- 便秘や下痢などの便通異常がある
- お腹が張る
- 腹痛がある
- 血便が出る
- ふらふらするなどの貧血症状
- 体重減少や腹部腫瘤
- 過去に大腸ポリープがあった
- 家族に大腸がんの人がいる
※この記事はメディカルドックにて【「内視鏡検査」の医院選びのコツはご存じですか? 受けた方がいい人の特徴も医師が解説!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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