「くも膜下出血」突然死の前に出る警告頭痛とは? 知られざる前兆を医師に聞く

突然の激しい頭痛が命の危険を知らせるサインかもしれません。死亡率が高いことで知られるくも膜下出血は、ほとんどの場合、予兆なく発症しますが、まれに警告頭痛などの兆候が現れることがあります。そのサインを見逃さないために、くも膜下出血の前兆について、上田先生に伺いました。

監修医師:
上田 啓太(上田クリニック)
編集部
くも膜下出血にはどのような前兆があるのですか?
上田先生
- 血圧が激しく変動する
- 急に頭痛が起きる(警告頭痛)
- 視力が低下する(目の見え辛さを自覚する)
- 片側のまぶたが下がる
- ものが二重に見える
- めまいが起きる
- 繰り返す嘔吐と頭痛
- 意識が低下する
- 頭がモヤモヤしたり、ぼーっとしたりする
など
編集部
そのような前兆のあと、どれくらい経ったらくも膜下出血が起きるのですか?
上田先生
これらが前兆なのか、くも膜下出血の症状が軽度として現れているのかの判断は、症状からのみでは判断できません。先述の症状が出現した場合は、すぐに脳神経外科医のいる病院を受診するようにしてください。
編集部
とくに気をつけなければならない症状はなんですか?
上田先生
特徴的なのは、まぶたが下がったり、物が二重に見えたりする症状です。こういった症状は、動脈瘤のできる箇所や大きさによって、起こりうる可能性があります。ただし、このような典型的な症状が出現することは圧倒的に少ないのが実情です。そのほかの前兆は非典型的なものが多く、それだけで判断するのは難しいのです。
編集部
ほかに気をつけなければならないことはありますか?
上田先生
頭痛も注意が必要です。頭痛の程度は人それぞれで、まったく起こらない人もいますが、警告頭痛といって、くも膜下出血を起こす2週間以内に見られる頭痛があります。24時間以内がピークと言われています。
※この記事はメディカルドックにて【【女性・喫煙者必見】くも膜下出血の前兆・前触れとは? 「死亡率高いが予防は可能」】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。