お酒やくしゃみで目が出血!? 「結膜下出血」の原因とケアを医師が解説

白目に浮かぶ赤い筋、疲れや疲れやストレスのサインと思って放置していませんか? 軽度で自然に治ることもあれば、ケガや病気が原因の場合もあるため、見た目だけで判断するのは危険です。今回は、赤い白目の正体と、正しいケアのポイントについて、「西條眼科医院」の水落先生に解説していただきました。

監修医師:
水落 誠(西條眼科医院)
編集部
白目の筋で、赤い場合もありますよね?
水落先生
赤い筋でとどまっている場合は「充血」ですね。感染や炎症などの原因により血液を多く必要とするため、血管が太くなっているのです。根本原因が解消されれば、充血は自然に引いていきます。
編集部
一方、目が真っ赤になっている場合は?
水落先生
赤い部分が面状に広がっていたら「充血」ではなく「出血」しており、病名としては「結膜下出血」になりますお酒の飲みすぎや、せき・くしゃみなどでも起きる日常的なもので、自然に引くのを待つしかありません。ただし、目に衝撃を得た場合は「ケガによる出血」かもしれないので、きちんと検査しましょう。
編集部
見た目が気になる場合は、治療してもらえるのでしょうか?
水落先生
充血であれば、原因を取り除くことが治療の主眼になります。充血そのものを引かせても、問題解決にはなりません。この場合の治療は、当然、保険診療です。他方、出血に対するお薬などはありません。
編集部
充血用の市販薬を使うのはどうでしょう?
水落先生
目薬をさしてしばらくは、効果があります。しかし、根本解決がなされていないので、おそらく再発するはずです。痛みやかゆみ、その他の自覚症状などを伴うようでしたら、やはり眼科医院に相談してください。
※この記事はメディカルドックにて【白目に黒い筋が…これって大丈夫なの? 考えられる病気は?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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