目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 不妊治療はどこで受ける? 不妊検査の受け方と早めに受けるべき理由【医師解説】

不妊治療はどこで受ける? 不妊検査の受け方と早めに受けるべき理由【医師解説】

 公開日:2025/06/22
不妊検査はどこで受けられる? 注意点は?

不妊症」と聞くと、何か特別な病気のようなイメージをもつ人も多いのではないでしょうか。しかし、じつはカップルの約15%が不妊の問題を抱えていると言われています。今回は、不妊症の原因や検査方法について、「mimiレディースクリニック三越前」の干場先生に解説していただきました。

干場 みなみ

監修医師
干場 みなみ(mimiレディースクリニック三越前)

プロフィールをもっと見る
日本大学医学部卒業。その後、日本赤十字社医療センター、国立国際医療研究センター病院(現・国立国際医療センター)、リプロダクションクリニック東京などで経験を積む。2023年、東京都中央区に「mimiレディースクリニック三越前」を開院。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、女性ヘルスケアアドバイザー、母体保護法指定医。

編集部編集部

不妊検査はどこで受けられますか?

干場 みなみ先生干場先生

女性側のみの検査であれば婦人科で受けられますし、男性側のみであれば男性不妊を掲げている泌尿器科や婦人科で受けることができるでしょう。また、男女ともに不妊の検査ができる婦人科もあります。ただし、効率よく原因を特定させて不妊治療をスムーズに進めるためには、パートナーと一緒に不妊症外来などの専門性の高い医療機関を受診するのがおすすめです。

編集部編集部

不妊検査を受けるにあたって、知っておいた方がいいことはありますか?

干場 みなみ先生干場先生

特に女性の場合は年齢が大きく関係するので、なるべく早く受診していただきたいと思います。不妊症の定義として「1年以上妊娠に至らない」とお伝えしましたが、30代以降であれば1年待つ必要はないと考えます。結婚や妊娠を考え始めた時点で、一度調べることをおすすめします。

編集部編集部

検査を受ける際の注意点があれば教えてください。

干場 みなみ先生干場先生

AMH検査はピルを服用していると正確な検査結果が出せないので、服用を中止して3カ月経過してから検査する必要があります。また、「生理中だと受診できませんか?」と聞かれることもあるのですが、基本的には問題ないことがほとんどです。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

干場 みなみ先生干場先生

不妊に関する悩みに対しては、早めに動くことが非常に重要です。不妊症の定義である「1年」を待つ必要はないので、妊娠を考えた時点ですぐにでもご相談いただくことをおすすめします。また、不妊は女性だけでなく、男性にも原因があるかもしれないことを知っていただきたいです。さらに、妊娠も育児も夫婦で取り組む必要があるので、「何歳までに何人ほしいのか」などを2人で話し合って、それに向けた計画を立てることも大事です。目標やゴールを定めると、不妊治療のステップアップも迷うことなく考えやすいのではないでしょうか。

※この記事はメディカルドックにて<「不妊症の原因は女性だけじゃない」婦人科医が語る“パートナー2人で検査を受けるべき理由”>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

注目記事