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「脂肪吸引で後悔しないために」医師が語る成功のカギとリスク管理とは?

 公開日:2025/06/23
脂肪吸引で失敗しないために気をつけるべきこと

確実に痩身させたいとき、頼みの綱となる脂肪吸引「特定の部位だけ痩せたい」「自力では痩せられない」という人にとっては非常に有効なダイエット法です。そして、脂肪吸引はリバウンドしにくいと聞きますが、本当なのでしょうか。脂肪吸引の効果やメリット・デメリットについて、「豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック」の澤口先生に解説していただきました。

澤口 悠

監修医師
澤口 悠(豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック)

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関西医科大学医学部医学科卒業。その後、関西医科大学附属病院初期臨床研修医、関西医科大学総合医療センターや大阪府済生会野江病院に形成外科医として勤務、埼玉医科大学総合医療センター形成外科助教や都内大手美容クリニック分院長を務める。2023年より「豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック」に勤務。日本形成外科学会形成外科専門医。日本創傷外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)、日本美容外科学会(JSAS)の各会員。日本化粧品検定1級。

編集部編集部

全身の脂肪吸引をおこないたい場合、どうしたらいいのですか?

澤口 悠先生澤口先生

通常、脂肪吸引は上半身と下半身に分けておこないます。もし、全身から脂肪を吸引したい場合は2日間に分けます。

編集部編集部

脂肪吸引を受ける際、失敗しないために気をつけるべきポイントを教えてください。

澤口 悠先生澤口先生

まずは、事前に入念なカウンセリングを実施する医療機関を選ぶことが重要です。脂肪吸引で吸引できるのは皮下脂肪であり、内臓脂肪ではありません。そのため、「自分は脂肪吸引の対象なのか?」を見定めてもらうことが大切です。また、自然なボディラインに仕上がるよう、人体の構造やボディメイクにも理解がある医師を選びましょう。

編集部編集部

施術後のダウンタイムでは、どのような症状がみられますか?

澤口 悠先生澤口先生

施術した部位によっても異なりますが、痛み、腫れ、むくみ、内出血などが生じます。ダウンタイムのピークは施術後2~3日で、1週間程度で内出血が落ち着いてきます。また、施術後3~6カ月はむくみやすくなっているので、その期間は定期的に医師の診察を受けることをおすすめします。

編集部編集部

そのほか、脂肪吸引を受ける上での注意点はありますか?

澤口 悠先生澤口先生

脂肪吸引はリバウンドしにくいとはいえ、以前のような暴飲暴食をしていたらあっという間に脂肪細胞が肥大化し、肥満になってしまいます。脂肪吸引をおこなった部位は脂肪細胞が少ないため、ほかの部位と比べて太りにくいのですが、その代わりに脂肪細胞が肥大化して、不自然な体型になってしまうかもしれません。リバウンドには気をつけるようにしましょう。

編集部編集部

「二度と太らなくなるという魔法の施術ではない」ということですね。

澤口 悠先生澤口先生

そうです。なかには「太ったら、また脂肪吸引をすればいい」と考える人もいますが、そうすると内臓脂肪がどんどん増えてお腹周りが異常に目立つ体型になることがあります。また、もともと脂肪が少なく脂肪吸引には適さない部位もあるため、そこに脂肪がつけば不恰好な体型になってしまうかもしれません。そのため、脂肪吸引を受けた後も体重管理をおこなうようにしましょう。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

澤口 悠先生澤口先生

「顔から脂肪を吸引するだけだから簡単」と説明する医療機関もあると聞きますが、脂肪を吸引する際はどの部位に対しても等しいリスクがあります。経験豊富で丁寧にカウンセリングをおこなってくれる医師を選ぶことが大切です。万が一失敗した場合、修正のための再手術を考える人もいると思いますが、一度目の手術より、二度目や三度目の方が、はるかに難易度が上がります。そのため、「絶対に一度目の手術で成功させる」という強い決意を持って、慎重に医療機関を選びましょう。

※この記事はメディカルドックにて<「脂肪吸引」してもリバウンドするってホント? メリット・デメリットを医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修医師

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