「膝の痛み」の元凶は体のゆがみ? 根本改善のヒントを柔道整復師が解説

膝の痛みには、いくつか種類があるそうです。それぞれの原因やメカニズムはどう違うのでしょうか? また、どんな共通点があるのでしょうか? そこで膝の痛みについて、柔道整復師の松本裕一郎先生( 整骨院らくらく堂)にメディカルドック編集部が話を聞きました。

監修柔道整復師:
松本 裕一郎(整骨院らくらく堂)
編集部
どちらの痛みも、それぞれの原因を知って対処することが大事なのですね。
松本先生
そうですね。どちらも「正しくないアライメントで体のどこかに負担がかかっている」というのは共通した原因だと思います。無理のない姿勢で、適切に筋肉や関節を使っていれば、痛みを生じにくい体になっていくはずです。
編集部
例えばどのようなことをするのですか?
松本先生
膝だけに原因があるということはほとんどないので、体全体を見た上で必要なところを施術し、コンディションを整えていきます。例えば、筋肉をコントロールする脊髄神経(運動神経)が背骨の間から伸び出て骨盤を通って筋肉に作用するのですが、背骨の骨盤に歪みがあると、その神経にストレスがかかり、痛みが出る原因になることがあります。そこで姿勢改善をサポートし、神経のストレスを取ってあげることで、膝も楽になるといった具合です。
編集部
最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。
松本先生
痛みには必ず原因があります。多くの場合、先ほどの通り「アライメントの不良」がある場合が多く、さらには運動不足、ストレッチ不足が原因での痛みも多くみられます。普段から、正しい姿勢で適度な運動を心がけ、もし痛みを生じた場合も、「成長期だから」「歳だから」と自己判断して諦めず、専門家に相談してください。一人ひとりのお体をきちんと評価し、原因を取り除くことで、驚くほど楽になるかもしれませんよ。
※この記事はメディカルドックにて<膝が痛くなりやすい人の特徴を解説 痛みの原因とは? あなたは当てはまっていない?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。