「認知症予防」のポイントは他人との関わり! 医師がすすめる効果的な習慣とは?

認知症の研究は、現在も世界中で進められています。しかし高度医療ではなく「人との交流」でも認知症の予防が期待できることを知っていますか? そこで、人との交流が認知症予防にどのような影響を与えるのか、神経内科専門医の岩田誠先生(メディカルクリニック柿の木坂院長)に解説してもらいました。

監修医師:
岩田 誠(メディカルクリニック柿の木坂)
編集部
生活習慣・関わり方の見直しとは、具体的にどんなことをすれば良いでしょうか?
岩田先生
やはり、他人と積極的に関わることがとても大事です。さらに言うと、自分の考えや感じ方を表現する行動が大切なのです。他人と会話したり、カラオケや合唱をしたり、絵手紙を書いたり、塗り絵をしたり、花を生けたり育てたりしてください。
編集部
どうして人との交流が認知症の予防になるのですか?
岩田先生
自分の考えや感じ方を人に伝えようとするときに、脳が活性化するからです。私がお勧めしているのは、自伝を書くことです。自分しか知らないことを誰かに伝えるという作業は、脳の色々なところを繋げて使うので認知症予防にとても効果的です。
編集部
最後に、MedicalDOC読者へのメッセージがあればお願いします。
岩田先生
脳は筋肉と同じで、使っていないと衰えていきます。脳を使うということは、手や口を使うことです。見たり聞いたりといった受容行動だけでは、脳は十分に働きません。自分自身の考えや感じ方を他人に伝えることこそが、脳を活性化させるのです。
※この記事はメディカルドックにて<【認知症予防のススメ】他人との交流や文章などの自己表現が認知症を防ぐ>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。